第4話 プリティー・ナナ

ナナは小さいけど丸くてめちゃくちゃ可愛かった。

昔住んでた家の隣に姉妹で住んでるおばあちゃんおったんやけど、家の猫可愛がってくれてて。んで、妹さんの方が特にナナの事大好きやったみたいですごい可愛がってくれてた。ナナもよくお隣さん家に入り込んでたわw


ナナからしたら私と兄は妹弟みたいなもんやったんかな?

1回マーキングされたことある。胡坐かいて漫画読んでたらナナが私の膝に踵でスリスリしてた。甘えに来たんやな~と思って漫画読みつつ撫で撫でしてたら膝に暖かいものが…。え?!と思って見たらおしっこ掛けられてた…。

でもよくよく考えたら自分のモノに匂い付けしてたんよね~。つまり私はナナのモノやったわけで。嬉しっ!


そんなナナも年には勝てず…。長生きはしたものの最期の時を迎えた。

晩年のナナは上手くトイレできずおしっこの匂いが体に染みついてしまってて、いつしかそれがナナの匂いと認識してた。嫌悪感とかあるはずもなし。

で、ナナが息を引き取った瞬間私は自室におったんやけど、ふとナナの匂いがした。その頃にはナナは2階によう上がらんようになってたからおかしいなと思った。

けど確実にナナの匂い…。もしかして…と思ったら母に呼ばれてリビングに行くと今ナナが逝ったと…。

やっぱりあれはナナやったんやろな。最期に挨拶に来てくれたんやと思ったら涙が止まらんかった。


ナナのモノ認定してくれてありがとう!

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