どっちも同じ

第7話

《どっちも同じ》


ピアスを開けてから友達に

『なんで開けたの?』

なんて聞かれたけど、

『ピアスの方が可愛いのあるし、ピアスで付けたいのがあってさ』

そう言うとみんなが納得してくれた。何も疑われなかった。

ピアスを開けてから3ヶ月がたった。

彼が久しぶりに連絡してきた。

『久しぶり。元気してる?』

『元気だよ。そっちは順調?』

『いやそれがさ、色々あってさ』

『どうしたの?話聞くよ』

話を聞いていくと、彼の彼女さんが浮気をしたそうだ。それも自分と付き合う前からしていたそうだ。

びっくりした。私たちが一線を超えてた時には向こうもしていたのだ。お互いしてたから、どっちもどっちなんじゃ?とも思っていた。

でも彼は悲しそうにしてた。ずっと泣いてた。

そんな彼に抱きしめることも出来なかった。

抱きしめたかった。そんなこと出来ない私を許して欲しいとまで思った。

それから私たちは、ホテルに行き体を重ねた。

ずっとしたかった。でも彼は、彼女の名前を呼んでいた悲しかった。彼女のことが好きなんだなって思った。でも私の事好きって言ってくれた。

また他人に戻る

もう会えないのかな。

そんな呑気なことを思ってた

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