左耳に2つ
第6話
《左耳に2つ》
久しぶりに会った彼は前とは変わっていた。
左耳には2つのピアス、髪も伸ばしているらしい。
『それ彼女さんの好みなの?』
『まぁね』
すっかり変わってしまった。彼女ができる前の遊んでる彼が好きだった。
『最近タバコは?』
『辞めた。彼女が好きじゃないんだって』
男がタバコを辞める理由は女の影響ってよく聞くが、ほんとにそうなんだと思った。
『へぇー偉いじゃん』
彼は変わったように見えたが変わってなかった。変わったのは見た目だけ。
立ち話だけして解散した。
家に帰る前に、ピアッサーを買った。2個
彼と同じ場所に痛みを刻みたくて。彼と同じ場所だと彼を思い出せるから。
とりあえず1個どんな感じか開けてみた。
痛かった。寝る時がすごく大変だった。うつ伏せに寝たよね。
1ヶ月して、安定したしピアスもう1個開けようと思って、開けてみた。
2回目は1回目開けてるから慣れてスムーズに開けれるようになった。
耳に空いたピアスを見て、彼と同じ場所にあるんだなと思って、安心した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます