感情を持つ石

第15話

ここに何かがあるとしよう。

あなたはそれを一目見て「黒い」と思う。

だがあなたは、あなた以外の99人がそれを「白い」と口々に言っているのを聞く。

…その後であなたはそれを…

「黒い」と思うか?

「白い」と思うか?

 

それからというもの、男はうちに頻繁に通って来るようになった。うちの離れには父の研究室がある。父が大学の講義の無い日などは、一日中そこに二人で閉じこもって『星核』の分析をしているようだった。

父はすっかり星核に夢中になっていた。そして、夢幻京士郎という男についても、その観察眼や行動力を高く評価していた。朝食の時から、今日は夢幻君の来る日だな、まだ来ないのかと、子供のように落ち着かない様子でいることがよくあった。

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