第11話
私は思わず立ち上がった。春姫は人見知りが激しく、家族以外の人間を極端に怖がる。だからこの時も、私は妹が泣き出すだろうと予想して、駆け寄ろうとしたのだった。
ところが、春姫は男のそばへ歩み寄り、好奇心に満ちた目で男を見上げたのだ。
「お兄ちゃん、どうして髪の毛が白いの?」
「…これはね、生まれつきなんだよ」
「ふぅん…お兄ちゃん、たくさん食べれるんだね、いいな…」
「君は食べないのかい?」
春姫は少し考えてから、にっこりと笑った。
「うん。少しお腹すいた。食べようかな」
私は驚きのあまり声もなかった。春姫は男の隣の椅子に座り、シチュー1皿と、サラダを少し、さらにケーキを1切れ半も食べたのだった。
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