第15話

⑧ブラッド・エルドレッド【内野手・外野手】背番号55(35歳)


 アメリカからやってきた、無限のパワーでホームランを量産する、頼れる助っ人外国人。

 14年にはホームラン王に輝き、今季でカープ在籍5年目になります。

 あだ名は「カントリー」。アメリカで“田舎っぺ”という意味なんだとか。


 外国人選手は性格にムラがあって、気に入らないことがあると手抜きをしたりする選手も少なくないのですが、ブラッドはとにかく真面目。

 きつい反復練習にもコツコツ取り組み、試合に出れば守備も走塁もいつでも全力プレイ。

 大きな身体でドスドス走り、ベースめがけてヘッドスライディング!そしてバットを持てばいつでもフルスイング!


 そんなブラッドの真面目な性格はお父さんの教育の賜物。「少年時代、打てなくても怒られなかったけど、しっかり走らなかったり怠けた時はきつく叱られた」らしいですよ。


 好不調の波が大きいブラッド。調子が良い時はバンバン打つけど、極度の不振に陥ることもたびたび。

 そのせいで13年にはカープを解雇されそうになりましたが、当時の野村謙二郎監督が「あれほど真面目に懸命な姿でプレーする外国人選手は珍しい」と球団に直訴して解雇を免れました。

 その恩を感じたブラッドは翌年から大活躍。今でも野村前監督を「ケニー」と呼んで慕っています。


***



⑨クリス・ジョンソン【投手】背番号42(31歳)


 来日2年目の助っ人外国人。カープのエースとして最も頼りにされているサウスポー(左利き投手)。

 アメリカ人ですが、父方のおばあちゃんが日本人で、クォーターだそうです。


 来日前、メジャーリーグでの成績はあまり高くないとの前評判でしたが、カープの駐米スカウトを勤めるシュールストロム氏によると、ジョンソンをカープが獲得した時、他球団のスカウトから非常に羨ましがられたのだそう。その潜在能力はちゃんと評価されていたのですね。

 どうやらキャッチャーとの相性の良し悪しに左右されるタイプらしく、カープに来て、石原捕手と組んだのが大当たりだった様子。

 今では完全に石原捕手のリードを信頼しきっていて、「石原をアメリカに連れて帰りたい」と言っちゃうぐらいラブラブ(´艸`*)


 …って、誤解のないように言っておきますが(;´∀`)、ちゃんとアメリカ人の奥さんがいますよー。

 奥さんのカーリンさんとは、広島や遠征先で余暇を過ごしているらしく、奥さんのブログ(もちろん英語)では日本文化をエンジョイしまくっている2人の楽しそうな写真を見ることができます。

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