第14話

⑥大瀬良大地(おおせらだいち)【投手】背番号14(24歳)


 13年オフのドラフト会議で3球団競合の末に行われた運命のクジ引きの末、大瀬良くんを高校時代から最も長く見つめ続けていたカープの田村恵スカウトの手によって当たりクジが引かれたという、入団前から色々とドラマチックだった大瀬良くん。


 顔がカピバラに似ているという評判の、今村猛、一岡竜司とともに「カピバラ3兄弟」と呼ばれていて、ファンの間では「カピバラ次男」と呼ばれています。

 ちなみに今村が長男、一岡が三男。実年齢は一岡が一番上なんだが、こまけぇこたぁ気にするな!


 大瀬良くんの魅力はそのマウンド上での強気なピッチング。

 気迫の剛速球ストレートで相手バッターをばったばったと打ち負かす姿がとてもカッコイイのです。


 そんな大瀬良くんですが、マウンドを下りるとニコニコ笑顔の好青年。

 誰もが「大瀬良ほど性格の良いヤツに今まで会ったことがない」と口を揃えるほど、性格が温厚で責任感が強く、他人を思いやる気持ちに溢れた人格者です。

 母親ですら「大地が怒ったのを見たことがない」と言います。ただ、中学生の頃、たばこを吸っていた同級生をとがめ、胸ぐらをつかんで怒鳴ったことがあるそうな。


 本来は先発ローテーション投手ですが、チーム事情により昨年の後半はリリーフを経験。

 フル活躍しましたが、チームの順位を決める大事な試合で打たれてしまい、責任を感じてベンチで涙してしまいました。大瀬良くん一人の責任じゃないんだけどね。

 今季は肘の故障のためちょっぴり出遅れてしまいましたが、必ずや大事な場面で活躍してくれることでしょう!


***



⑦中﨑翔太(なかざきしょうた)【投手】背番号21(23歳)


 まん丸い顔、まん丸い身体、そしてなぜか細い足首。


 マウンドの上では何人か人を殺したことがありそうな眼光の鋭さを見せつけるものの、マウンドを下りた瞬間にくりくりお目めの恥ずかしがり屋、それが現在のカープの9回のマウンドを託された“守護神”中﨑翔太。

 あだ名は、鹿児島県出身で「西郷どん」にちょっと風貌が似ているから「ザキどん」。


 2年前まではたいして注目を浴びることもない投手でした。

 しかし、14年7月のヤクルト戦、延長戦で投手のほとんどを使い果し、ブルペンに残っているのはこれまであまりパッとした活躍がなかった中﨑だけ、という局面で、ピンチを見事に凌ぐという活躍を見せつけました!

 その試合から中崎への注目度が上がり、中継ぎとして多くの試合に登板。

 時々打たれはするものの、必死に投げ続ける中﨑の姿に、ファンはいつしか応援するようになったのでした。

 監督やコーチの信頼も勝ち取り、15年からは抑え(クローザー)という重要なポジションを務めています。


 また、素朴な風貌でマイペースな「ザキどん」は選手の間でも人気が高く、マエケンや中田簾、大瀬良大地などがSNSでやたらとザキどんの面白い表情の写真をUPするのがファンにも受けて、カープ女子からの人気も上々です。

 最近は助っ人外国人達の影響を受けてヒゲを長く伸ばしていてます。似合っているのか、いないのか…?

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