第5話
2 打球の呼び方
【ファール】
1塁線と3塁線で囲まれた間(フェアゾーン)の外側に飛んだ打球のこと。
ファールの打球を、ノーバウンドで捕球されたらアウト。
それ以外の場合はストライクとしてカウントされます。
ただし、2ストライク以降のファールはカウントされないので何度でも打ち直せます。
【ヒット】
フェアゾーンの内側に飛んだ打球で、かつ、アウトにならなかったもの。
どのような場合にアウトになるのか、その主なケースを挙げると次のようになります。
①ノーバウンドで守備側に捕球されたとき
②捕球した選手が、バッターの進もうとする塁を先に踏んだとき
③捕球した選手が、塁上以外でバッターにタッチしたとき
アウトにならずに、バッターが1塁に到達すると「(シングル)ヒット」。
2塁まで到達すると「ツーベースヒット」。
3塁まで到達すると「スリーベースヒット」と言います。
そのヒットによりチームに得点が入ることを「タイムリーヒット」と言います。
【ホームラン】
フェアゾーンの最奥にあるフェンスを越えた打球。
「打ったバッター」+「その時点で塁上にいる選手(ランナー)」の人数分の点数が入ります。
満塁の場面で出たホームラン(一挙に4点が入る)を「グランドスラム」なんて呼ぶこともあります。
なお、ツーベースヒット・スリーベースヒット・ホームランのことを合わせて「長打」と呼びます。
「この選手はパワーがあって長打が多いね」なんて感じで使います。
【ライナー】
打球の「飛び方」の呼び方で、球が高く上がらず直線的に飛ぶこと。
ですが、一般的にはその打球を捕球されアウトになったことを指すことが多いようです。
【フライ】
打球の「飛び方」の呼び方で、空中高く打ち上げられた打球のこと。
やはり、一般的にはその打球を捕球されアウトになったことを指します。「打ち上げた」という表現をすることもあります。
また、あるバッターが打ち上げたフライにより既に3塁に進んでいたランナーがホームインして得点が入ることを「犠牲フライ」と呼びます。
【ゴロ】
打球の「飛び方」の呼び方で、地面をバウンドしながら、あるいは転がりながら進む打球のこと。
この場合、守備側が捕球しただけではアウトになりません。
捕球した選手は、バッターの進もうとする塁を先に踏むか、塁上以外でバッターにタッチしなければアウトにできないのです。
このルールを利用する戦略が「バント」です。
バッターがバットに球にちょこんと当てて、わざとゴロを打つのです。
たとえバッターがアウトになっても、他のランナーを次の塁に進めることができる(かもしれない)のです。
3塁ランナーを本塁に進めるために行うバントを「スクイズ」と呼びます。
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