2 そもそも野球ってどういうスポーツ?
第3話
「野球は9人でやるスポーツ」と言いましたが、実際にはたくさんの選手が控えにいて、いつでも交代できるように待機しています。
正確に言うと、実際に試合に出場できる選手(ベンチ入りメンバー)として試合前に指名されるメンバーは1チーム最大25名まで。
ちなみに、1軍の公式戦に出れるメンバーとして登録できるのは最大28名まで。
それ以外のメンバーは2軍(ファーム)で練習をしたり、2軍の公式戦に出たりしています。
1軍と2軍のメンバーの入れ替えは自由に行えますが、2軍に落とされた選手が再び1軍に再登録されるには最低でも10日間は空けないといけない決まりがあります。
なお、“助っ人”と呼ばれる契約外国人選手については、さらに制限(枠)があり「1軍に登録できるのは最大4名まで」と決まっています。
なので、絶好調の外国人選手が5人以上いる場合、監督さんはとっても悩むんだそうです。
外国人の中には、2軍に落とされるとふてくされて仕事をしなくなる人や、極端な場合は本国に帰っちゃったりする人もいるので、大変なんです…。
では、試合の流れについて説明しますね。
試合は、双方のチームが交互に攻撃します。攻撃しないほうのチームは守備をします。
対戦相手(ビジターチーム)が先攻、主催側(ホームチーム)が後攻。
先攻のチームが攻撃する間を「表」、後攻のチームが攻撃する間を「裏」と呼びます。
攻撃中に3つのアウトを取られたらチェンジ。
このようにして表の攻撃と裏の攻撃を繰り返します。
表と裏を合わせて「回(イニング)」と呼びます。
これを9回繰り返し、9回が終了した時点でなお決着がつかない場合は延長戦に入ります。
日本プロ野球連盟(NPB)の公式戦ルールでは延長は12回までで、そこで決着がつかなければドロー(引き分け)となります。
すっごく簡単に言っちゃえば、野球とは、27個のアウトを取られるまでの間に、相手チームよりも1点でも多く得点を取ったほうが勝ち!ってゆーゲームです。
…ちなみに、小雨程度の天候なら容赦なく試合は行われますが、試合中に天候が著しく悪化し、審判がこれ以上は試合続行できないと判断した場合はその時点で試合終了です。
試合終了の時点が5回終了後ならば、試合は成立したものとみなされ、その時点までに終了した回の得点で勝敗が決まります。これを「コールドゲーム」と言います。
5回終了前までに中止になっちゃうと「ノーゲーム(試合不成立)」とされ、それまでの努力は全て水の泡…(ノД`)・゜・。
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