9th single「Buffering ∞」


くるくる回る円の向こう

止まったままの時が流れる

どこにも行けず立ち尽くす

でも確かにここにいる


君の声が届くたび

途切れ途切れの言葉たち

何を伝えようとしているの?

その先を知りたくて


待ち続けることに意味はあるの?

進めないこのページの先に

君がいるなら もう少しだけ

このままでいいと思えた


バッファリング・インフィニティ どこまでも

こうしんされない ふたりの距離

止まった時の中で

ただ ずっと待ってる


何度も試してみるけど

タイムアウトはしたくないから

このまま ここにいさせて

いつまでも 回り続ける


データの向こうにある景色

誰も知らない約束の地

ロードが終わるその時まで

僕はここにいる


履歴の中に君を探し

消えかけたログを辿っても

変わらない画面の向こうで

応答を待ち続ける


「しばらくお待ちください」

何度も見慣れたメッセージ

それでもきっと君がいるなら

僕は待っていられる


回線の向こうの君に

届くかもしれない想い

無限に広がるこの空間で

僕はまだ君を待つ


もしこのまま応答がなくても

エラーになってしまっても

君を探し続ける

たとえ もう戻れなくても


バッファリング・インフィニティ どこまでも

終わらない想い抱きしめて

この時間が止まるなら

それでもいいと思える


君の声が届くまで

応答のないこの世界でも

繋がる未来を信じて

いつまでも 回り続ける


くるくる回る円の向こう

止まったままの時が流れる

読み込み中のままの景色

それでも 君を待っている

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