第11話
だけどここで事件が起きた。
時刻は午後六時。夕食の時間。
イズサが担当しているお客様から食事に異物が混入していると、苦情が入ったのだ。
私がその事を知った頃にはもう大事になっていて大勢の野次馬の中チーフとイズサが謝っている最中だった。
その騒ぎをチラッと見て私はカヤの元へ急いだ。
「カヤ!!!!」
カヤの所につくと名前を呼んだがカヤの姿はなく、『リトへ』という一通の手紙が置いてあった。
『リトへ
この手紙を見てるということは何かがあったってことなの。
でも、私は生憎薬草調達のお使いを頼まれちゃって力になる事はできないけど、あなたなら大丈夫。
自分の能力を信じて。
カヤ』
「なんでよカヤ〜イズサが〜…」
私は泣きそうになりながらもイズサを助ける方法を考えた。
『自分の能力を信じて』
私はハッとしてイズサの元へ戻った。
これなら私でも出来るかもしれない。
そう思いながら飛べない事も瞬間移動できないことも恨みながら階段を駆け上がった。
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