第9話
そして時刻は午前七時。
私はイズサと一緒に地下にいた。
地下には宿泊している魔女や魔法使いの箒が保管されていてそれの手入れをしなくてはいけない。
箒も生きている。雑に扱えばもちろん暴れるから、手入れもなかなか大変だ。
今日現時点で宿泊している魔女と魔法使いの人数は五十七人。
だから最低でも箒は五十本ある事になる。
箒の手入れは二人一組で行われるが今日はまだ少ない方だ。
そうして私とイズサは黙々と箒の手入れをこなしていく。
昔授業でやった時よりも、丁寧にを心掛けながらやってはいるつもりだがたまに箒を怒らせて頭をピンポイントに叩かれる。
でも、私はまだマシな方でイズサなんて五本に一本の確率で頭を叩かれている。
そんなに広くない地下でイズサの痛いって言う声が何度も響き渡る。
そんなこんなでこの作業を午前九時までに終わらせてしまわなくてはいけない。
九時を過ぎるとチーフの雷が落ちる。
箒に叩かれながらも私とイズサはなんとか時間内に箒の手入れを終えた。
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