第8話
毎度毎度ご愁傷様と思いながらも、自分の事じゃないから仕事をしているうちに、薄情かもしれないけど忘れてしまう。
それで休憩に入ってイズサを見たら思い出す。って感じだ。
だけど常に調理の管理を任されてるカヤに比べると私達の仕事はまだ楽かもしれない。
「カヤはどう?大変?」
私がカヤに聞くとカヤは笑顔でいつも通りさと答えた。
カヤのいつも通りは激務の事を表している。
厨房の管理担当者はとにかく細かい。やたらと細かい。
カヤが担当してるレストランは調理管理担当と厨房管理担当とウェイトレスの三つに分かれていて、カヤはその中の調理管理担当という仕事をしている。
内容的にはお客様の食事の時間を把握して厨房管理担当者にいつ何人分の食事を用意すればいいのかを伝えるのが主な仕事。
そうして暫く三人で話しているとちょうど三人の中心に私とイズサのチーフが瞬間移動してきた。
「「チーフ!?」」
「リト!イズサ!いつまで休んでいるのですか!いい加減仕事に戻りなさい!」
私とイズサはすみません〜!!!!と言いながら休憩室を出た。
休憩室に残ったカヤは笑いながら私も戻りますねと言って瞬間移動で消えた。
「まったくあの子達ったら…」
そう言い残してチーフも瞬間移動で姿を消した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます