第5話

レストランは三階にあって、従業員はお客様を案内する時だけしかエレベーターを使ってはいけないというルールがあるから、一階のロビーにいた私は階段で三階まで行った。


「すみません!103号室のお客様明日部屋食に変更でお願いします!」


調理管理担当の『カヤ』に伝えた。


「わかったよー!変更しとくねリト。」


カヤは相変わらず階段ダッシュなんだねーと、笑いながら言った。

私は箒も魔術も使えないからと笑いながら答えてまた一階まで階段ダッシュしている途中に担当しているお客様から声がかかったとフロントから連絡がきた。

なんだろ?と思いながら103号室に向かった。


『コンコン』

「リトです。お呼びでしょうか?」


私は103号室のドアをノックした。


「まったく来るのが遅いんだよ!」

「申し訳ございません。何かありました?」


一度頭を深く下げてから何かあったのか聞いた。


「はちみつ草ってあるかい?」

「はちみつ草ですか?聞いてみますね。」


私はカヤにはちみつ草がないか連絡した。

すると少量ならあるとの事だった。


「お客様。少量ならご用意できます。」

「なら、はちみつ草の葉を三枚もらおうかね。」

「わかりました。少々お待ち下さい。」


私はダッシュで調理場まで行ってはちみつ草の葉を三枚もらって103号室に戻ってきた。

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