第4話
イズサは私から離れた。
「それよりさ〜ちょっと聞いてよ!僕の担当の魔法使いったらひどいんだよ!」
イズサは怒ってるみたいだけどここでは一部屋につき一人の従業員がつくというルールがあって、担当した部屋で何かあった時は担当した従業員の責任となる。
「何何そんなに厄介な客なの?」
私は半分からかいながら言ったらイズサはすごい速さで頭を縦にブンブン振った。
「あれやれ。これやれ。お茶入れろ。肩揉めって言うのー!
僕は従業員だけど犬になった覚えはないぞー!ね!酷いでしょ?」
「あー。それは面倒な客に当たったねー。」
それにねとつけたすイズサだけどまあまあとなだめて明日にはいなくなるんだから我慢しなと言って私は、終わらせなきゃいけない仕事がある事を思い出してまた後でと言ってその場を離れた。
イズサはまだ愚痴り足りなさそうだったけど私を引き止める事はしなかった。
仕事とは103号室のお客様の朝食を部屋食に変更するという連絡事項を調理場担当の人に伝える事だ。
調理は全てレストランの厨房で行われていて、変更があった時はレストランまでダッシュする事になる。
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