第29話

自分の机に行くと床にまで書類が置いてあった。

まじかよ…。

僕はここまでたまってるとは思ってなかったから一気に萎えた。

でもそんなことは言ってられない。

まず置ききれなくなるほどの机の上にある書類の仕事をこなしていく。

期限を確認するとどれも急ぎのものではなかったのがせめてもの救いだった。


そしてお昼まで激務が続きあっという間に机の上が奇麗になった。

するとスマホが鳴った。

空野からだ。内容は昼一緒に食べないかというものだった。

僕はOKと返事し空野のいる部署に行った。


懐かしい。

昔とまではいかないはずが自分の中ではずいぶん昔のような感覚に陥る部署だ。

ここでは毎日の仕事が楽しかった。

感傷に浸ってると空野が僕に気づき走ってきた。

お弁当を持ってきてはいたが今日は外で食べることにして

会社の近くにマックがあるからそこに行くことにした。


「体調の方はどうよ」


空野が早速聞いてくる。


「だいぶよくなったよ。仕事が出来るくらいまでね」


僕はメニューを見ながら答える。


「あ。俺エグチにしよー」


空野は先に注文しに行った。

じゃあ僕もそれでいいやと思って注文しに行く。

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