第15話
「…悪い」
僕はウーロン茶を頼んだ。
少しお酒は休憩。
「まあ…頑張ってはみる…かな」
「それでこそ七森だ!」
そう空野はいうと思いっきり僕の背中を叩いた。
「ゲホッゲホッゲホッ」
僕は思いっきりむせた。
「少しは加減しろよな」
悪い悪いと言いながらコップ半分くらいまで減ったハイボールを空野は飲み干して、それから飲み放題の制限時間まで入り浸った。
僕はべろんべろんに酔って空野に家まで送ってもらった。
が、ここで記憶が途切れた。
次に記憶が復活したのは朝になっており気持ち悪さと頭の鈍い痛み。
完璧二日酔いだ。
だが移動初日に休むわけにはいかず僕は重たい体に鞭を打ちながら職場へ向かった。
新しい部署は内装もまだ新しくきれいだった。
自分の机を探し、席に座る。そして異動で持ってきたものを机の引き出しに入れたり
机の上に並べたりと仕事のできる環境を整えていく。
業務開始時間になるとここの部署に異動になったメンバーが前に集められ軽く自己紹介をした。人数は大体十五人くらい。
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