第7話
応接間について、魔力鑑定は本来痛くないことを泣きまくってブサイクに腫れた目をお姉さんに治療してもらいつつ話しながら知った
寝起きで痛いことされてお姉さんのこと嫌いになりそうだったけど嫌がらせをされたわけじゃなくて良かった
お姉さんは嘘でないことを証明するようアレクさんに鑑定魔法を私の目の前でかけたが、アレクさんは全く平気そうだった
鑑定魔法をかけた時、私の時は緑色の光で今は青い光だから違いますよね?と尋ねたら、魔法に色なんて見えないとヘレンさん、アレクさん、リオンさんの3人ともに言われてビックリした
どうも鑑定魔法→青、治癒魔法→黄なので2つ同時に使ったから緑色になってたようだ
なんだか魔法って絵の具みたいだな
もしかしたら純粋な青の鑑定魔法なら痛くないかもとやってもらったけど、やっぱり激痛が走って一瞬でやめてもらった
もう私の事を調べる方法ないのかなと落胆してると、平民の子達の使うという魔術具の水晶が用意された
魔術具!!またなんだかワクワクするワード
だったが、血を直接垂らして鑑定という方法を聞いて悲しくなった
自分でどうぞと当たり前のようにナイフを渡されてプルプル震えながらヘレンさんに助けを求める
自分で自分を傷つけるなんて無理。頑張って薄皮1枚。血を垂らすって、注射器とかで取って欲しい
「注射器?なにそれ。さっさとやっちゃうわよ」
注射器がない(らしい)この世界。この世界にない知識を覚えてても仕方ないんだから、名前や年齢を覚えてたかったよ私は…そしたらあんな不安に襲われて泣くこともなかったのに
私が心の中で恨み言を唱えてる間にヘレンさんはサクッと私の指を切って水晶へと垂らした
すると水晶は私の血で赤く汚れることもなくピカっと光るとプロジェクターのように私の個人情報を映し出した
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名前
性別:女
年齢:17
種族:人
使用可能魔法:創造魔法、想像魔法
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名前空欄だし、もっと色々分かるのかと思ったけどなんかショボイ
私の記憶に残ってる異世界転生系はHP・MPとかもっと細かいパラメーターが表示されて、それ見た人が「こ、これは!」みたいになってた気がするのに
けど17歳ってことと、なんかすっごく「ソウゾウ」出来るんだなってことが分かったから良しとしよう
「これ、名前が空欄なのは分からないってことなんですよね?」
ステータス画面から目を離してリオンさんの方を見るとなんだか難しそうな顔をしている
「リオンさん?」
名前を呼ぶとハッと驚いた顔をして色々教えてくれた
この国だと7歳になると国民全員この水晶で名前を登録するらしい。つまり私の名前が空欄なのは登録をしてないからで、思い出すまで仮の名前を登録するか思い出した時に登録のどちらでもいいそう
名前ねぇ、、
「とりあえず思いつかないので、適当にそこの人とか呼んでくれればいいですよ」
不便を感じたらその時考えよう。そう思ったが、どうもそういう訳にいかない
「うーーーん…じゃあ、アンジュ!なんとなく思い浮かんだのでその名前で呼んでください」
ふと思い浮かんだ名前でお願いしてそのまま水晶に登録してもらうことになった
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