第3話 病院へ

数日後、明らかに君の様子が変わっていた。


じっとしたまま、ほとんど動かない。

抱き上げると、お腹が膨らんでいる。


いつもならケージの外に出ることを嫌がる君が、何の抵抗もせずにキャリーの中に収まった。

それが、余計に不安だった。


病院で診察を受けた。


「消化管鬱滞ですね」


獣医はそう言った。


「強制給餌をしてください」


そう言われ、薬と流動食を渡された。

どうにかして、食べさせなければいけない。


疲れ果てて帰宅し、それでも君の世話を優先した。


シリンジに流動食を入れ、少しずつ口に入れていく。


「ほら、飲んでくれ」


最初はゆっくりと飲んでくれた。

けれど、時間が経つにつれて、口を開けなくなった。


焦るほどに、どうすればいいのか分からなくなる。


夜通し看病した。

何度も夜を乗り越え、君は持ち直したことがあった。


「大丈夫だな、よかった」


そう思っていた。


でも、ある朝、違和感が胸を刺した。

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