暗く冷たい場所にいた。

頬が濡れているのを感じるが、身体はピクリとも動かなかった。

遠くで水の流れ類音がする。


ここはどこなのだろうか。



ふと気づいた


隣に誰かいる


見えない

動けない


なぜか、遠藤が隣にいると思った。

声をかけたいのに、


声が出せない。


「…ま、っ」


影がゆらいた。

ず、ず、ずと、

隣にいる人がゆっくりと起き上がった。 

その途端、鼻のもげそうなほど嫌な匂いに襲われる。


やめてくれ、みるな、くるな、

必死に心の中で唱えた。



影が俺の顔を覗き込む。




ちがう、

遠藤じゃない、

これは、

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