太陽礼拝の化身との出会いを経て、ナギは心の闇を克服し、真の力を手に入れた。しかし、ボスの力は依然として強大であり、最終決戦に向けて、ナギたちは最後の準備を進めていた。

「明日は、必ずボスを倒す……！」

ナギは、ハルキに力強く宣言する。

「はい、ナギ先生。私も、ナギ先生と共に戦います」

ハルキは、力強く頷く。

二人は、ボスの拠点へと向かうための作戦を練り始めた。ボスの拠点は、街の地下深くに広がる巨大な空間であり、無数の心のノイズが蠢いている。そこへたどり着くためには、いくつもの罠を突破しなければならない。

「まず、入り口付近の心のノイズを、ハルキの精神浄化で無力化する。その隙に、私が突入し、ボスの居場所を特定する」

ナギは、作戦を説明する。

「わかりました。私が、心のノイズを引きつけます」

ハルキは、頷く。

「ただし、無理はしないで。少しでも危険を感じたら、すぐに退避するのよ」

ナギは、ハルキに注意を促す。

「はい、ナギ先生」

ハルキは、微笑みかける。

作戦が決まり、二人はそれぞれの役割を確認し合った。そして、最終決戦に向けて、心の準備を始めた。

その夜、ナギは一人、スタジオに残ってヨガのポーズをとっていた。心の闇を完全に打ち払い、真の力を手に入れたナギは、以前よりも遥かに高い集中力で、ポーズを極めていく。

「戦士のポーズⅢ……」

ナギは、片足立ちになり、もう片方の足を後ろに伸ばし、両手を左右に広げる。その姿は、まるで翼を広げた鳥のように、美しく、力強い。

「椅子のポーズ……」

ナギは、両足を揃えて立ち、膝を曲げて腰を落とす。その姿は、まるで大地に根を張った大木のように、安定している。

「ハトのポーズ……」

ナギは、片足を前に出し、もう片方の足を後ろに伸ばし、上半身を後ろに反らせる。その姿は、まるで光を放つ女神のように、神々しい。

ナギは、ヨガのポーズを極めることで、心の闇を完全に浄化し、真の力を手に入れた。そして、その力は、ナギの身体だけでなく、心にも光をもたらした。

（私は、もう、何も恐れない。私は、皆と共に、心の闇と戦う。そして、必ず、ボスを倒す……！）

ナギは、心の中で呟き、静かに微笑んだ。

一方、ハルキは、病院のベッドの上で、ナギとの思い出を振り返っていた。ナギとの出会い、心のノイズとの戦い、そして、アヤの死。

（ナギさん……。僕は、ナギさんと出会えて、本当によかった。ナギさんと一緒に、心の闇と戦うことができて、本当によかった。だから、僕は、ナギさんを信じています。ナギさんなら、必ず、ボスを倒すことができる……！）

ハルキは、心の中で呟き、静かに目を閉じた。

そして、ついに、最終決戦の朝が来た。

ナギとハルキは、ボスの拠点へと向かった。二人は、互いに顔を見合わせ、頷き合った。

「必ず、ボスを倒しましょう……！」

ハルキは、ナギに微笑みかけた。

「ええ……！必ず……！」

ナギは、ハルキに微笑み返し、ボスの拠点へと足を踏み入れた。