みんなで行こう!

朝ごはんを食べわり町中の人たちを集めた。

「私は魔王を倒したい。だから、みんな協力して欲しい。」

「オラからもお願いだ。」

町の人たちは、ザワザワし始めた。

数秒たって、一人が私に質問した。

「 勝算はあるのか?」

「分からない」

「そんなばかげた戦いやるか!」

「まってくれ!」

ナナが叫ぶと、帰ろうとしてた人が止まった。

「勝算はある、梅のスキルで武器にいろいろな特性をつけることが出来る。そしたら可能性はある」

「そのスキルはどんくらい強くなるんだ?」

「だいたい装備を着けたゴブリンを一撃で斬れる」

「 それならワンチャンあるかも知れない。作戦をたてるだけでもやってみるか。」

「ありがとう」

次々と賛成する人が増えてきた。やがて、全員が賛成してくれた。

「でもどうしよう」

「そのことなんだが、オラに考えがある。」

「何?」

「その前に必要な物を持って来て欲しい。欲しいのは、弓と剣と氷のスキル」

「 弓と剣は俺に任しとけ。」

「氷のスキルは持ってるやつを知ってる。」

「どこにいるの」

「そいつは町の奥にいる。ここには居ないマイペースなやつだ。」

「ありがとう、行ってみる。」  

私は町外れのとこに住んでいるアイさんのもとへいった。ドアが開いていたので、

「すみません、アイさんいますか?」

「はいはい、何ですか?」

「訳あって、あなたのスキルを使いたいんです。」

「使う?」

「あっえっと、私は人のスキルをコピー出来るんです。なのであなたのスキルが欲しいんです。」

「俺からスキルが消えることは?」

「無いです。」

「なら良いよ」

「ありがとうございます。」

「またな」

「さようなら」

私が戻ると、ナナが悩んでいた。

「どうしたの?」

「取りあえず集まった5つ弓にスキルを使ってくれ。」

「分かった」

私がスキルを使い弓を放つと当たったものが凍った。

「はぁ~はぁ~なんかすごい疲れた。」

「やっぱそうか、スキルを使うと普通の人よりも体力を使っているんだ。多分やれて6つだ」

「なら、6つやればいいだけじゃない?」

「いや、梅はいろいろなスキルを合わせられるだからこそ、武器にスキルをのせる以外も役割があるんだよ。」

「なるほど」

「なら弓には俺がスキルを載せる」

そこにはアイがいた。

「載せれるの?」

「やってみれば分かる」

アイがスキルを使うと氷で出来た弓ができた。

「これならいけると思うぞ。」

「なんでそこまでしてくれるの?」

「それは自分の町が集まってるなら参加しないわけないだろ。」

「正直君がいるだけ勝率がすごい上がる。助かるよ。」

「じゃあ作戦を伝えてくれ」

「 そうえば誰にも言って無かったな」

ナナがそう言うと紙を取り出した。

「まず氷の弓で魔王の動きを止める。そして様々な特性を持つ剣で斬るという作戦だ。」

「だから梅のスキルが使える数が限られているのが、問題だったんだ。」

「なんで私の名前が分かるの?」

「まぁそんなこと良いだろ?そんなことより魔王討伐だ。」

「梅、1回来てくれないか?」

「ナナどうしたの?」

「梅に伝えたいことがあるんだ。」

「分かった」

私とナナはみんなから少し外れた場所に言った。

「正直に言う、さっきの作戦だと魔王に攻撃が当たっても勝てない。だから梅にはなるべく多くのスキルを合わせた剣を使って欲しい。」

「それを言うためだけにここに来たの」

「いや、そのためにここでたくさん練習して欲しいんだ。」

「分かった」

「剣へのスキルを考えて4種類をあわせて欲しい。」

「やってみる」

「出来たら言ってくれ」

「分かった。みんなと準備頑張って!」

「おう」

〜2日後〜

「みんな、準備はいい?」

「おー!」

「頑張って魔王倒すぞー」

「おー!」

「ナナ勝とう!」

「そうだな」

私たちの最後かもしれない戦いが今始まった。

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