融合

私はとある疑問を抱いていた。

「なんで、学校の中でも身体能力が良いわけではないのに、」

「多分スキルをもらったときに上がったんじゃないか?」

「そういうことなのかな」

「取りあえずスキル増やして魔王対策しよう」

「そうだね」

私とナナは町中を歩いてスキルを集めた。

夜まで探してたくさんのスキルを手に入れた。

火炎、雷、ワープなど

その中でもナナが言うにワープは色んな時に使えるらしい。

次の日、また私たちはスキル集めながら町の人との交流をしていた。

「ナナ、気になったことがあるんだけど?」

「なんだ?」

「この町の人たちと会ってスキルを集めていて、そんな弱い人がいないのになんで魔物を倒さないのかなと思って」

「それに関しては昔この町でたくさんの魔物に襲われてスキルを使っても敵わなくて逃げてきてそれからみんな戦う気がなくなってしまったんだ。」

「そうなんだ、なら私がみんなの希望になりたい」

「なら魔王がいる城の近くの魔物を倒してみよう」

「分かった」

「でも死にそうになったら構わずワープを使えよ」

「分かった」

私たちは魔王城の近くの森に向かった。

さっそく魔物が出て来た。

「あれ何?」

「あれはゴブリンだ」

「分かった」

木の棒を振りかざしながらゴブリンが近づいてきた。

私は剣を出しゴブリンに斬り掛かった。

カン!!

斬ろうとした私の剣はゴブリンの持っていた棒により壊れてしまった。

「火炎!!」

そう言うと、ゴブリンは焼かれていった。

「これならいける」

私はどんどん倒していった。

「次、次、次、次も……って」

そこには装備により強化されたゴブリンがいた。

「なんでやられないの?」

ゴブリンは私に木の棒ではなく剣を振りかざした。

その剣は、私の右腕に当たった。

「痛!!」

やばいやられると思いながらも当然、相手は待ってくれない。

「回復」

そう聞こえると、私の右腕は瞬時に治った。

「なんで?」

後ろを振り向くとナナがいた。

そうか!ナナのスキルは回復なんだ。

私はこのゴブリンの倒し方を考えた。

「剣でも炎でもだめ、なら!」

私は炎を出し剣に近づけた。剣は炎をまとった。

「これでいける」

私の思いっきり振った剣はゴブリンを一刀両断していた。

「これはスキルを混ぜている」

ナナは驚きながらこちらへ向かって来た。

「融合ってこと?」

「そうかも知れない。これができるのは、梅のスキルのおかげだな」

「そうだね」

私たちはナナの家に戻りゆっくり休んだ。


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