第310話

渡瀬さんと待ち合わせている店まで母が車を出してくれたお陰で、約束よりに十分ほど早めに着いた。




絶対先に着いたと思ってたのに、それより早く着いていた渡瀬さんは既に席に着いていてコーヒーを飲んでいた。



ガラス窓から中を覗くと、今日は小綺麗な恰好をしていてビックリ。



珍しくジャケットなんて羽織っちゃったりしていて。

いつものラフな感じとは違いすぎて、別の人と見間違えたかと思ってしまったくらいだ。





堪えきれない笑いを噛み締めていると、窓際のお客さんと目が合ってしまって慌てて口を引き締めた。






傍から見れば相当怪しい人間に見えるに違いない。


引き締めた口が元に戻らないよう意識しつつ、その場で少しだけ渡瀬さんを見ていた。






渡瀬さんと出逢ったから、私は人の縁というものを意識するようになった。

全てを受け入れず、拒まず、そんな生き方が変わった。




有難い人。

そう一言で表現してしまうには惜しくて。


でもやっぱり感謝しか浮かばないから。

そういう人なんだ。

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金色のままで 2nd season ~ 永遠の輝きを ~ Monica. @iam_Monica

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