第306話
三人だけのディナータイム。
不思議なようで不思議じゃない。
お邪魔虫なはずなのに居心地は悪くなく、むしろ落ち着く。
長年の友と語り合っているみたいな感覚になるって言ったら、二人はどんな風に受け止めるかな。
「アイツも誘ったんだけど、来ないって言い張ってさ」
言い出したら聞かねぇから、なんてブツブツ言いながら、話を切り出した一世はむくれ顔。
これはひと悶着あったな……。
一世が譲を連れて来ようとして、譲は頑なに行かないって言い張って、面倒なくらいお互い引かなくて。
そんな二人を安易にイメージできちゃうことが可笑しくてつい笑ってしまった。
「いいの。理解してる」
「お前らそんな淡泊でいいわけ?いや、お前らじゃなくてお前!!お前だ渚っ!!」
ビシッと人差し指を向けられ、勢いに負けて思わず上半身が後ろに反る。
「普通は出発までは出来る限り一緒に過ごしたいとか思うだろ。
本来アイツは執着心が強くて、面倒なほど諦めが悪い奴なのに。意地でも来ないってなに?」
こっちをジッと見つめる眼差しには、本当に色んな感情が込められていた。
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