第25話

「そんな例え話聞きたくもねえよ」


「単なる予防線。知ってるでしょ、重い関係は苦手なの」



深く考えずただ頷けばいいと言う。

そんな楽観的な考え、全然便乗できない。




「地に足を付けて、二人一緒の未来が描けなくなった時は自分の未来だけを真っ直ぐに見てほしい。お互いに自分の未来だけを見ていても、私達にはいつかきっと重なった未来があるから」




俺達は深い所で繋がってると、渚の言葉には濃い意味が込められてるのは分かっていたけど。

影がつきまとうその言葉を俺は素直に喜べなかった。



何も答えない俺の膝に手を添えて「約束ね」と言って笑いかける。




胸がざわついて仕方ない。

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