第3話 王都に行くまでの冒険史記

「このっ!待て!!逃げるなよ!!」

俺は木の枝(エクスカリバー)でスライムと

戦っている、と言うより逃げるスライムを

必死に追いかけている


「クソ速ぃなんでスライムなのにこんな素早いんだよ、もう1時間近くかけっこしてんだぞ!」

追いつけないのだ、ここで豆知識だ

スライム:戦闘力は低いが素早く、魔力操作上手

スライムの身体は水分4魔力6で作られている


「はぁっはぁきついって異世界来てスライムに

一匹で一日時間かけんのはやべぇって!!」

やっとの思いでスライムを洞窟に追い詰めた


もう洞窟に先はないはず

「ここで仕留めるぞ!宿敵(スライム)!!!」

なんだこの茶番は自分で言ってて不甲斐ない

スライムを倒そうとしたとき


殺意が籠った唸り声が聞こえた、振り向くと

赤い目をした赤狼が一歩一歩歩み寄って来た

「オウッ!マジカヨ!ウルフさんデスカ!

チョット待って今武器もないしスキルも魔力も

使えないから今来られたら死ぬんだけど!!!」


赤狼が俺に襲いかかって来たと認識した時には

既に噛まれ腕が血だらけだ

「痛い!?痛い!痛い痛い痛い痛い!クソが!!

この畜生め!離っせよこのっ!!!!!!!」

俺は力いっぱい赤狼の身体を蹴飛ばした

赤狼は吹っ飛んだがすぐ起き上がる


俺は既に満身創痍だ腕は噛まれ血だらけだし

半日スライムを追いかけていて

体力ももうない、このままじゃ死ぬガチで死ぬ

「こんな、こんな転生直後にまた死ぬなんて

嫌だ!いやだ!!いやだ!!!ふざけなよ!!!!」

俺は殺意思いっきり込めた目で赤狼を睨みつけた

赤狼も殺意に気づいてさっきよりも素早く

鋭い牙で俺の上半身を切り裂く

「ぐっ!?ぐはっ!痛ぇな畜生が...」

赤狼はもう血だらけで死にかけの俺に興味が

なくなったのかどこかへ行った

「なんだよもう死にかけの奴には興味なしかよ

まあ噛み食われるよりはマシか...ハハッ...」

もう無理だ死ぬまた視界が暗くなって来て...

ぐっ!?なんだ急に頭痛が!?


「???」あなたは死にましたこれより

スキル:「死に戻り」を発動します

おめでとうございます!

死に戻り直前に赤狼と戦い勇気を示した為

新しいの能力を手に入れます

ミッション:立ち向かう者の報酬を獲得しました

報酬獲得によりスキルが獲得可能です

スキル:「赤狼殺し」

「スキル」の獲得の選択をしてください

「はい」、「いいえ」


なんだこれ?

俺は死んだはず、なのにそれにこの声

確か転生前にも聴いた覚えが...

「???」早めの選択を推奨

死に戻り発動によりあなたの意識は転送されます

残り時間あと30秒...29、28


なんだ!?死に戻り?

スキル?ミッション?

何がなんだか分からない!!!

魔力も使えないしステータスも見れないのに

スキル獲得?


「???」ビビビ...

No.669の希望を採用しました

魔力使用、魔力感知、魔力制御、魔力操作の獲得を許可しました、獲得しますか?

「はい」、「いいえ」残り時間20...19、18


はぁ?えっ?もう意味が分からないこれは幻覚?

幻聴?分からないが時間がない、人は残り時間と言われれると選択を急がざる負えない


「???」スキル:「赤狼殺し」獲得の申請を確認

承認しました。次に魔力使用、魔力感知、魔力制御、魔力操作の獲得申請を確認、承認しました。

ではスキル:死に戻りを発動します!


謎の声にが聞こえなくなった後

見覚えある風景が視界に映る

蒼い空 緑豊かな大地、これはループ?

「なるほどな...ふぅ...きついぜこれは...」










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