第3話

…そこは、広大な景色だった。


足下の白い線。


そこで、

しばらくボケーっとしてて、


なんとなく次に発した

あたしの言葉は、


「で、何 ここ。」


さっきの部長が、

「グラウンド。」と。


あたしは早口で、

「そんなの分かりきってるよ。あたしが言いたいのは、どうして、あたしが

トラックのスタート地点に立ってるかってーの!!しかも、ジャージで!!」


「だって、これから走って貰うんだもん。君に。」

「あのさー…


…なんで 部長だか何だか分らん男に連れてこられて、ここで、あたしの貴重な時間を使わなきゃなんないの

別に走りたいわけじゃないし、こんな時間あったら、金儲けの方法沢山考えたいよ

楽して、得したラッキーな人生を送る、

それがあたしの人生の選択だし、走る事別に好きじゃないし、走ってる間、何考えりゃいいのよ ぶつぶつ・・・・・・・」

そしたら

「本気で走ってくれたら、

おごるから」

おおお、いい事言った!この人はいいひとだ!!そう思って、即、

「まかせて☆走るさ☆☆」

あたしは、目を輝かせましたww



スタート。


…風を切って走った。


青空が綺麗だなぁ、と思ったら、

すぐそこに、

ゴール。


走りきると、

ストップウォッチをもった

部の後輩女子が、

「部長」と。


部長は、それを見て、

「これ、校内記録、

上回ってるね」

後輩女子が

「この地区の、

男子の上級者速度くらいです。

トレーニング次第で、見込みは、充分じゃないですか」



そう聞こえた。

ちょっとは、驚いたけど、

部長とかいう男子が、

「マジ すげえよ

こんなの見た事ねぇ」


部長が、あたしに面と向かって、

「ウチの部に、入ってくれよ!

なー、いいだろ?

才能あるよ、お前ー」


その時の喜び方の方が、

あたしは おどろいたし、

何だか イイ気分になれた。


だから、つい

「いいよ」

と、言ってしまった。



遠くからの、ある視線に気付くこともなく…。

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