第14話

 





 ピピピ、ピピピ、とアラームが鳴る




 今は午前6時15分。なぜかこの時間にアラームを鳴らすと起きれてしまうのがとても謎だ





 少しストレッチをして、体を目覚めさせるとするかな。






 そう思い立ち、リビングへ




 丁度やっていたニュースを適当に流し、股関節や肩周り、全身隈無くストレッチをする




 この時大切なのは、全力でやるのではなくなるべくリラックスした状態で、なおかつ適度な解放感が感じられるぐらいの強度ですること。これによりストレスを緩和させる事ができるみたいだ






 そうこうしてたら15分、もう一人の住人が起きてきた





「おはよー、圭ちゃん」


「ん、おは…」




 言葉を失った




 




 寝間着であろうダボッとしたシャツにズボンなし





 どこまでも無防備なその姿に否が応でも女性と同棲していることを意識してしまう






 心臓が早鐘のように鳴り響く






「ち、ちょっと。さすがにその服装はやばいって!」


「え、何か付いてる?」






 その場でくるりと回りシャツの下に隠された下着が見える…寸前で上を見た






 いや、自覚無しかよ!!天然か?天然なのか!?狙ってやっているとしたらだいぶ刺激的な悪魔だぞ。どうにかやめさせないと心の中に眠る狼が暴れちまう(現在思春期)


 






 どうにかやめさせないと






「お願いだから、早く着替えてくれ!」




 ホント。これ以上は理性がBIGBANGする




「はいは~い。分かりましたよっと」





 ふ~、危なかっ………。ん!?!?




「よいしょっと」




 なぜかこの場でシャツを着替え始めた。おいおい嘘だろ、仮にも教師やぞ。というか男子やぞ。南海このくだりやんだよ!




「沙希姉ステイ。部屋で着替えて(食いしばり)」




「別にいいんじゃない?めんどくさいじゃん」




 左様でございますか…そうこんな時こそ阿弥陀如来と素数を同時に頭に思い浮かべて・・・




 そんな中、ピンポーン、と間抜けなチャイムが聞こえた





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