第7話





 勢いよく扉を開けて入ってきたのは我が幼馴染




「その女は誰?」





 絶賛ブリザードをまとったまなざしを向けている。





 何度も言うが幼馴染である。






 繰り返す、これは決して鬼ではなく人である。





 生物学上、人であり、学名 Homo sapiensホモ サピエンスに分類されるはずだ。






 ふぅーー、春なのに教室が寒く感じるぜ☆ 冷房ついてたっけ?(他人事)






 要は、生徒と教師が抱き合っている姿を見た未夏は誰なのかと確認したところ、俺と霧山先生だったことに気づいて何かしらにキレている。






 ・・・これは、有罪ギルティですね






 咄嗟に沙希姉と離れ、なんとか説明を試みる。






「ち、違うんだよ。未夏、コレは別に「ちょっと黙ってて」ハイ」






 浮気現場が見つかった夫のような気持ちだドウシテダロー。こんな場面昼ドラで見た記憶が…と意識をあさっての方向に飛ばしていると






「霧山先生。どういうことですか?」


「どういうことと言われても説明のしようがないけど…」


「では、どういったご関係で?」





 探るような視線で質問してきた。






「例えるなら・・・そうねぇ。昔から離れられない存在…とでも言うかしらね」


「言い方がすごい誤解されそうなんだけど」







 沙希姉はイタズラっぽく微笑みながら爆弾を落とした。





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