甘酸っぱくも切ない思いは決して色あせない
- ★★★ Excellent!!!
中学三年から高校三年まで、ずっと思い続けている彼は、いつか振り向いてくれると信じていた。
でも、突然現れた一人の女の子によって、心がかき乱されてしまう。
みずみずしい多感な少女期の甘酸っぱくも切ない思いがいっぱいに詰まった素敵な作品です。
星の数ほど女も男もいるのに、互いの思いが叶うなんて、恋愛が成就するなんて少ないんですよね。
主人公の女の子は決して叶わないと知りながらも、好きという気持ちを持ち続けます。
それは痛みを伴うほど大変だけど、とても大切なんです。
あのウィリアム・メイクピース・サッカレーの言葉が効果的に使われているのも素敵ですね。まさか原文が来るとは思いませんでした。
女の子の思いは決して色あせることなく、いずれ糧となって大きな花になる。
前向きに歩んでいく少女に、感情移入して思わずがんばれ!と言いたくなる作品です。
1800文字程度です。これは必読ですよ!