第十一話〜第二十話までじゅんにどうぞ!

異世界はいーせかい!第十一話


すったもんだあって コンドルがいるという山脈にまできたぜ!

ううう 寒いぜ!他の奴らは寒さを感じにくいケモノ!炎!老人!だが俺は普通に若者!

こんな寒すぎるとサムになるぜ!

グゲゲ なぜ見破った?!

うえーっ?!俺の身体からなんか黒い狼が!もう内臓がないぞう!

オデの名は魔王幹部 憑依のサム!お前を内部から支配してやろうとしていたが見破られたならしょうがない!

見破ってないですただのダジャレですこの人の

すっぱり言われるの傷つくからやめてくれないダマス?


異世界はいーせかい! 第十二話


憑依のサム!お前の目的はなんだ!

グゲゲ そんなの知れたこと オオカミ族はより寒いダジャレを言った方が偉いダジャレ縦社会!出世して魔王様に認めてもらうためだよお!お前たちのダジャレを吸収させてもらう!

人の価値は……ダジャレで決まるもんじゃない!ダジャレはみんなを楽しませるもんだ!

そうよそうよ!ダジャレを悪用するのはよしなしゃれ!

ねえヒロインの白兎のお姉さんがこのダジャレ言うの最終回の方がよくなかった?


異世界はいーせかい! 第十三話


バトルものはぐだぐだと長くなりがちなので省略!まーなんやかんやありましてサムを倒した!

ぐああああ!やられたああ!!

オデの夢も……ここで終わりか……ナイフで死にたくナイフ……

待つんや!

どうしたエセ関西弁!

こいつは死の淵でもダジャレを通した 笑わせたら勝ちの大阪人として命乞いをこいつの代わりにしてええか?

……そこまで仲間が言うなら信じよう!

オデを助けるなど……絶対に後で後悔するぞ……

その時はうちがどついたる!

こうしてなんかサムが仲間になった!大丈夫か魔王軍!


異世界はいーせかい! 第十四話

オデの能力は「ダジャレテイカー」相手の思いついたダジャレを自分が言ったことにする!

ずいぶん邪悪な能力持ってるなこのメスケモ…

全員動くな!

あなたは……帝国の東京特許許可局の兵士たち!

ご協力ありがとうございます このサムは帝国の著作権を侵害する重罪人 どうか引き渡してくれますね?

一応名前通りの仕事はしてたのね?!

仲間を引き渡すなんてできない俺たちは兵士から逃げた 帰る場所も無くなってしまったがどうすればいいんだ?!もうみんなでコンドルで地球に来るか?!


異世界はいーせかい! 第十五話

ここじゃ!ここにコンドルは封印されておる

やりましたね魔法使いのおばあさん!さすがです!

わらわの封印を解こうと言うのじゃな

何者じゃ!脳内に語りかけてくるのは!

わたしは時空を越えるコンドル「トットリノトリ」かつてはそこの人間たち 汝らと同じ世界にいた生物であるぞよ

鳥取だ…

絶対鳥取だな……

そうじゃ!ここの二人を元の世界に返してやってほしい!

それはできぬ……わらわを封印から解くためのダジャレを用意してきたのだろうが 封印を解けるのは美食の魔王の持ちネタのダジャレだけじゃ

美食の魔王……?!

聞いたことがあります 南西諸島を統括している魔族だと……ここまできてそんなことが判明するなんて もーショックですね……

こんな時でもダジャレは欠かさないんだ白兎の妹さん……


異世界はいーせかい! 第一六話


いろんなことがありまして!帝国の追手を逃れて俺たちは船の上にいた!

しー、シー……

ん?何か言いましたかダマス

いえわたしは何も?

海ではおシーずかに!!

うわーっ!クラーケンだ!!

待て!オデに任せろ!

サム!でもお前がクラーケンに憑依したら溺れちゃうやないか!

お前はクラーケン オデは暗ー犬(けん) 正々堂々ディスりで勝負だ

お前の場所陸上 俺の気炎万丈 海でお前に勝ち目なし お前海の藻屑だシー

能力なんも関係ねえダジャレバトル始まってる!まあ韻を踏むのもシャレなのかな……


異世界はいーせかい! 第十七話


紆余曲折ありまして!リスペクトしたディスりでクラーケンを下した俺たちは南西諸島へと辿り着いた!

美食の魔王の本拠地と聞いていましたが村一つないですね……何かがおかしい

お姉ちゃんもそう思う?私もだよ……

常に鼻をヒクヒクさせている白兎族はこういうことに鼻が効くのか あたりに植っていた椰子の木から地下都市の気配を感じ取ってくれた!

ここ!ココナッツの木の下に階段があります!

ありがとう兎の姉妹!


異世界はいーせかい! 第十八話


地下に広がる巨大な都市 そこは上が見えないほどの林檎の大樹に食糧を支えられた地底大陸めいた場所であった!

あっ!君たち旧文明の人たちだね!

誰だこの綺麗な鹿は?!

ボクは美食の魔王!消費するばかりの生命を危ぶみ 食を維持するためにこの都市を築いた王女様さ!君たちはまだ肉や魚を食べてるのかい?非効率なんだよああ言うのは 果物が一番いいんだ……フルーツにしないなんてふるーっ

気をつけろお前たち あいつああ見えてダジャレを使うぞ!うちの得意分野である炎での勝負に持ち込む!

そんな「あいつ魔法を使うぞ」とか「あいつ武器を持ってるぞ」のノリなんだ…


異世界はいーせかい! 第十九話


かくして!超究極の肉料理vs超至高の果物料理の対決が始まった!

うちの作るすてきなステーキと!美食の魔王様が作るなかなかみっかんないみかんジュース!対決の行方は国民の投票に託された!

なんで対決することになっとん?

エセ関西弁が正しい関西弁を使ってる!!

ノリで対決受けちゃったけどコンドルの封印を解きたい件はわかった!勝ったらボクに任せといて!

負けられなくなりましたね……この決戦の丘でわたし達は応援することしかできない!魔王軍幹部とあろうものが料理もできないとは恥ずかしい!がんバレー!

今のうさぎさんのダジャレ……なんて高度なんだ!油断できないなキミたち!

そうか?


異世界はいーせかい! 第二十話


国民たちも「やっぱりたまには肉もいいよね」と思っていたのか料理対決を制した!

うわーん負けた!いやでも美味しかった!フルーツソースとお肉を合わせればさらに美味しいね!管理社会を見直すとするよ!

それはよかったですがあの……約束の……

任せてよ!とりあえずコンドルをここまで引き寄せるね

バカな?!こやつの魔力は底抜けか?!凄まじく離れた寒冷地のコンドルを吸い込んどる!!禁断の同じダジャレ2回使用じゃと?!

おばあちゃんメタいです……すごくメタいです……

とにかく俺たちはこれで帰れる&地球に行けるかもしれない!

よかったよかった!

と思っているとその時!光の刃がコンドルの吸引を中断させた!

「あいにくだが……お前たちを返すわけにはいかない よかったよカッターと言うわけにはいかないね帝国としては」

都市の天井をぶち抜いて兵士と共に降り立ったのは 全身に鎧を纏った白猫であった!

さあこっから尾も白い展開になる!かもしれない!といいな!

暴食さんメタいです……マジメタいです。

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異世界はいーせかい! 特ルリ @rurilight

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