異世界はいーせかい!
特ルリ
第一話〜第十話まで大渋滞
異世界はいーせかい!第一話
ここは日本と常識が違う世界……何が起きても不思議じゃないぜ!
ではこのポータル布団で寝てください 帝国まで寝ている間にあっという間ですよ
これは……ふとんが吹っ飛んでる!!
異世界はいーせかい!第二話
ようこそダジャレ帝国へ!国民登録ですね
なるほど日本国からのお客様ですか ではあちらの東京特許許可局で
これダジャレじゃなくね?!
異世界はいーせかい!第三話
ここで生きたきゃ依頼をこなしな!まずはボロボロになってるうちの屋根を直してもらおうか
屋根ってやーねー、男手があって助かったわー
ククク…俺は大阪から来たお前と同じ地球人!屋根をどっちが早く直せるか勝負やねん!よろしく
お前エセ関西人だろ!
異世界はいーせかい! 第四話
助けてください!
どうしたんですか白兎族のお嬢さん
うちの妹がそこの酒場で働いてるんですが ジャンプした拍子にさらわれまして
なんだって?!帝国兵に通報した方が
いえ皿割れまして……ウサケモの本能でどうしようもないんです!後片付け手伝ってくれませんか!
異世界はいーせかい! 第五話
敵襲ー!敵襲ー!
なんだなんだ?!
魔王軍のやつらだ!やつらまた食料を狙って!
ククク…なぜ俺が6月をわざわざ襲撃の月に選んだと思う!異世界の果実を奪うためだ!いやーうめぼしはうめえなー
……ほっといたら塩分過多で療養院送りじゃね?
異世界はいーせかい! 第六話
クソっ……それもこれも全てアレのせいだ!
フレアゴーストの子供か 仇を討ってほしいって依頼だけどあいにく戦う力なんてないけど?
いや……お前ならできる!うちのかあちゃんはあのやかんとかいう金属の塊のせいで職を失ってしまったんだ!あんたはあのアイテムがあった国の人だろう あれをぶち壊してはくれないか!
やかんをやっかんでる!
異世界はいーせかい! 第七話
我が名は魔王軍幹部 白兎のダマス!さあ今すぐこの土地を引き払ってもらおうか
やめろー!お前になんの権利があってそんなことを!
これは正当な契約に基づいたものだ 契約書にサインもある
あの人……透過する魔法のインクを使って2枚重ねの契約書にサインさせたのよ!当然2枚目には土地を譲りますって書いてあったわ!
うっ 詐欺じゃないかこんなの!
異世界はいーせかい! 第八話
ダマス!お前がそんなに土地を欲している理由はなんだ!
わたしはかつて白兎族の村にいた
しかしわたしは自力で土地を耕す力がなかった
一族の掟として寒い土地を手にしなければ成人と認めてももらえず……そのまま群れからは除け者にされた ケモノの除け者となったのだ
だから土地に執着しているのか……ならばダジャレ帝国の住民になれ!北海道くらいとは言わないが広い土地をきっと帝王様が用意してくれる!
ほっかいどう……?
……でっかいどうな土地だ!例えが通じないわな異世界の人には!
異世界はいーせかい! 第九話
ダマスの件は解決したけど結局タダ働きか……とほほ……
お坊ちゃん、さっきはいいことをしましたね
季節を操る魔法使いのおばあさん!
そんなおぼっちゃんにいい話がありますよ 秋が決して訪れない呪われた商業区「アキナーイ」に秋をもたらすために協力してほしいんです そのためにはお金が必要でお金のための商売の人手が欲しくてね 報酬はもちろん出すし うまくいったら家を建ててあげましょう
わかりました!俺アキナーイで飽きずに商いします!
異世界はいーせかい! 第十話
なんやかやあってアキナーイ区に自分の家を持ったぞ!
ここの暮らしも慣れてきたけどなんだか寂しいな……元の世界にはもう戻れないんだろうか
次元を越える鳥の伝説を聞いたことがあるんよ俺
その声はエセ関西弁!
なんでも「伝説の大コンドル」は世界を超え 次元を切り裂く翼を持つとか……お客さんから聞いた話ですが
白兎族のお姉さんと妹さん!
コンドルの居場所は超寒いそうじゃない!うちは寒さに挑んでみたくなった!一緒に行かない?
フレアゴーストの子供!
魔王様から勅令が降りました あなた 伝説の大コンドルを探す旅に興味はありませんか?わたしが必要としているのはその羽だけ あとは勝手にどうとでもするがいいです
ダマス!
ほっほっほっ なんでもコンドルは岩場に封印されているらしいですね 封印解除は任せてくださいな
魔法使いのおばあさん!
よーし!俺たちでめりこんどるコンドルを解き放ち 元の世界に戻るんだ!!
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