第13話 日本の沸騰化2
今年の夏(2025年、6~8月)は、例年と比べて+2.36℃高かった。スーパーコンピューターによる解析では、60年に一回しか起こらない暑さだったという。
果たしてこの予測は正しいのであろうか。
2023年、2024年は、例年より共に+1.76℃高かったという。
2022年は、+0.91℃で、夏の気温は4年連続気温が上昇している。
9月から11月までは、例年と比べて気温が高いと予想されているから、冬にものすごく寒くならない限り、年平均気温は昨年と比べて高くなることが予想される。
2020年、+0.65℃
2021年、+0.61℃
2022年、+0.60℃
2023年、+1.29℃
2024年、+1.48℃
2020年から基準との差は、どんどん上昇傾向を示している。加速しているとさえいえる。
大平洋十年規模周期(PDO)というものがあって、北太平洋の海水温が、高緯度海水域で比較的高くなると低緯度海水域では、比較的低くなるという現象が十年ごとに入れ替わって起こる。
今回の入れ替わりは、2020年頃で、それ以降、日本の周囲では、海水温が比較的高くなっている。この傾向は2030年頃まで続くと予想されている。どこまで気温が上がるのかわからないが、2023年や2024年の暑さぐらいは続きそうだ。
ただ、日本は海に囲まれているので、気温は45℃以上にはならないらしい。気温が50℃を超える国と比べたらまだ増しなのかもしれないと思ってたら、思い違いであった。
立場の違う人の意見は聞いておくべきだ。気温が50℃を超える国からやってきた人のコメントだ。日本の35℃を超える気温は酷いというのだ。
45 ℃を超えるような国は、湿度が低いので直射日光を避けて日陰に入ると何とかなるらしい。そこで考え直してみた。
サウナの温度は、80~100℃くらいだが、室内が乾燥しているのでしばらくは我慢できる。80℃の水蒸気の中では命にかかわる。
スチームバスでは、40~60℃が、限界だ。湿度のあるなしで、耐えられる温度は変化する。
温度計と湿度計はほぼセットで付いているが、それを見てどれだけ危険な環境か判断できる人は少ないと思う。熱中症アラートが出たら十分注意する必要がある。
年初に、今年は温暖化に対する認識を改める試金石になるかもしれないと書いたが、来年大幅に気温が下がらなければ、数年後には更なる酷暑が訪れるかもしれない。
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