「君と紡いだ幸せの証明」

高校3年間、彼との思い出は私の宝物だった。

入学式で偶然となりの席になった彼は、動物が大好きで獣医を目指す優しい少年。緊張で固まっていた私に、自然と話しかけてくれた彼との出会いが、私の高校生活を輝かせる始まりだった。

休み時間はいつも一緒に過ごし、夢を語り合った。2年生で別クラスになっても、昼休みには必ず会いに来てくれて、委員会で遅くなる日は一緒に帰ってくれた。そんな何気ない日常が、かけがえのない思い出として積み重なっていった。

しかし3年生の春、彼は転校することになる。遠く離れた街へ引っ越す彼との別れは、想像以上に辛かった。でもSNSを通じて連絡を取り合い、お互いの近況を伝え合った。画面越しではあっても、彼の夢に向かって頑張る姿は、私の心を温かく照らしてくれた。

そして迎える卒業式…続きを読む