第7話 僕の昼休み
よし。今日こそは!もっと友達を作るぞ!
僕は、勢いよく部屋のドアを開けた。
「お!光〜おはよ〜!」
「お姉ちゃん、、、元気すぎるだろ。」
「そう?いつも通りだけど?」
「あら〜光に渚〜早起きね〜」
「「お母さんおはよ〜」」
「あらあら〜仲良しね〜」
「って!やばいやばい!私もう行かなきゃ!」
「あれ?もうそんな時間か。」
「光も、早く準備しないと遅刻しちゃうよ?」
「わかってるって。」
「じゃあ先行くね!」
「「行ってらっしゃーい」」
そうして、お姉ちゃんは家を出た。
「光?中学校、ちゃんとやっていけてる?」
「うん。まぁ、ぼちぼちかな。」
「そう。それならいいんだけど。あまり無理はしないでね。」
「うん。もちろん。大丈夫だよ。」
「そう。じゃあ光もそろそろ行きなさい。」
「うん!行ってきます。」
「はい。いってらっしゃい」
そうして僕は、ドアを開けた。
すると、目の前に、見たことのある人が立っていた。
「古谷?」
「お!光おはよ〜!」
「お、おはよう。」
「ほら!光!早くしないと、遅刻しちゃうよ?」
「あぁ、ごめんごめん。」
僕たちは急いで学校に向かった。
「ねぇ、なんで古谷、うちの前にいたの?」
「う〜ん。なんとなく?」
「お姉ちゃんと、会った、、、?」
「いや?会ってないけど。どうして?」
「い、いや、なんでもない。」
危なかったぁ〜!お姉ちゃんと鉢合わせしてたら、ろくなことにならないからな。
そんなこんなで、なんとか、学校に着いた。
「ついたぁ〜!」
「ゼーハーゼーハー」
「光、体力無さすぎでしょ」
「これでも、結構、頑張った、方なんだ、ぞ。ハァハァ」
「ぷっ!あはははは!」
「何が面白いんだよ!」
「いや、光なのに、光っぽくなくってついつい。」
はぁ、まったく。昨日のあの顔はどこへ消えたんだか。
「それより!早く教室に行かないと!着席までが、登校だよ!」
「わかってるって!」
そうして、僕たちは、チャイムギリギリで滑り込み、着席したのだった。
昼休み、僕は、いつも通り、図書室に入って、読書をしていた。
すると、
「あ、あの、、、」
「ん?」
「隣、いいですか?他、席空いてなくって、、」
「全然大丈夫ですよ。」
その人は、淡い青色の髪で、少し身長が低く、綺麗な青い目をしていた。
「あ、ありがとう、ございます……。」
声が小さくて、控えめな人だ、、。
何年生だろう、、。
そうして、少し、気になりながらも、読書をして昼休みを過ごした。
そして、昼休みが終わり、教室に戻っていると、
「あ!光!やっと見つけた。」
「別に、逃げていたつもりはないんだけど?」
「そうじゃないけど!私が、友達いないの知ってるでしょ!?」
「え?うん。」
「え?うん。じゃなくて!昼休み、すっごい暇だったの!」
「そ、そうなんだ?」
「もう!何が言いたいかわかるでしょ!」
「えっと、あぁ、図書室に僕はいたよ?」
古谷は、『むぅ。』と、頬を膨らませた後、『まぁいいや。』と言い、続けて、
「なるほど、図書館か、いいね!今度から、私も行こう。」
「うん。そうするといい。」
「っていうかさ、光って、本読むの好きなの?」
「う〜ん。嫌いではないけど、それ以外することないからね〜」
「なるほど!だからか」
そして、あっという間に時間が経ち、、、。
さらに、『あれ?思ってた時間帯と違う(・Д・)』と思うほど、
思っていた以上の時間が経ち、
2日後の昼休みの時間になった。
「よぉし!今日は、図書室に行くぞ!」
「そんなに、張り切るところじゃないんだけれども、」
「いや!私にとっては、大きな一歩だよ!」
「登校4日目で、大きな一歩が踏めてよかったな。」
「そっか、もう4日目か。時間の省略のせいか、短く感じたよ〜」
「、、、。古谷、、、消されるぞ?」
「いやぁ〜楽しくって、短く感じたよ〜」
「そうだな〜」
はぁ、結局この2日間1人も友達ができなかったなぁ。
そして、図書室についた。
「あ、」
「ん?どうかした?」
「いや、なんでもない。」
あの人がいる。
ちょうどこの前の日から、見かけるようになったんだけど、結局まだ名前はわかっていないが、同級生ということだけはわかった。
え?なんでかって?あぁ、彼女が持っていた本に、学年がしっかりと書かれて
たんだよ。名前は、手で覆っているせいで、見えなかったんだけどね。
「そういえば、光って、なんの本をよく読むの?」
「う〜ん、まぁ、主に、推理系かな〜。」
「なるほど、だから、国語、得意なんだね。」
「うん、まぁね。」
くっ。間接的に、中学の時もぼっちだったんだねって、言われた気が、、、、
「僕、今日はこれにしよう。」
「へぇ〜面白そうだね、でも、私は、恋愛系のやつにしよ〜」
「えっと、席は〜あそこでいいか。」
「僕は、椅子に腰をかけた。」
「じゃあ私その隣〜!」
古谷は、僕の右隣の席に、座ってきた。
そして、少し、本を読み進めていくと、
「あの、隣、お邪魔します。」
と、他にも席が空いているにも関わらず、昨日の人が僕の左隣の席に座るのだった。
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