第7話

「お、オマエがクーロンか?!

 て……えーΣ(OωO )

 なんだこの弱そうな女!」


「い、いかにも、私が革命軍が誇る天才軍師、クーロンである。

 低能な一将校の分際で、私の優雅な昼餉の時を邪魔するとは……ッ!

 ききききキサマらの働いた悪事、万死に値する! ……といいたいところだが、い、今すぐ立ち去るというなら、ここでの狼藉、不問にしてやるゾ。

 そそそそ早々に立ち去れ!」


 。・゚ ꜀( ꜆>ᯅ<)꜆゚・。ぴえーん

 泣いちゃった!

「いや、立ち去りやがってくださぃ〜

 お願い立ち去って〜(´;ω;`)」←小声です。


「……い、いやそんな泣きながら虚栄張られても」


 クーロンが現れたことにより、店のお客さんのボルテージが上がっていく。


 クーロン様、きたーーー!

 クーロン様、やっちゃってください!

 クーロン様、カッコイイ!

 そんな小物、クーロン様なら一撃だァ!

 革命軍バンザーイ✧ \( °∀° )/ ✧


「……(*,,ÒㅅÓ,,) ムフー」←クーロン様はおだてると世界樹にだって登っちゃいます♡


 ……散々よいしょ( ੭˙ᗜ˙)੭されて気分がよくなったクーロンはというと、


 シャキーン☆。.:*・゜


「|・ω・`)フム

 おのら、

 私のこの刀のサビになりたいようだのー!」(*,,ÒㅅÓ,,) ムフー


 キャ───(*ノдノ)───ァ


 お客さんの歓声を受けながら、軍刀を抜いたよ♡


 そして、


 ポンっ!


「えっ!」


 もちろん、軍刀……ではなくマジックステッキなので、その先端から可愛らしい花束が現れました……。


(ア……忘れてたわ:( ;´꒳`;):)


 がやがやがや……


 お、おい……クーロン様の刀の先からでてるあの花はなんだ?

 よくわからないけれど、キレイね……!

 え、でもアレ、刀じゃないてこと?!

 クーロン様って、軍師兼花屋さんだったの?!

 戦場に咲く一輪の花とはまさにこの事か?!


(や、ヤバいわヾ(・ω・`;))ノぁゎゎ

 皆に私が弱いってバレちゃう><)


 万事休す!

 そう思った瞬間、


 ガンっ!


 机の蹴り飛ばされる、かわいた音が店に鳴り響いた。

 だれもが振り向いた先には、

 ケーキを心待ちにしているぜれん・ちゅきー♡( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)しかテーブルにいなかった……。

 そして、血亜の大きな声が響いた。


「おうおうテメーら!

 クーロン様の慈悲の心ってモンがわかんねーのか?!

『死者には華を添える』

 こんなのあらゆる宗教の鉄則だろーが!

 慈悲深いクーロン様はなー『テメーらはもう死んでいる! だけど、人生最期の景色が罪で汚れた血しぶきで終わるのは切なかろう……せめてこの美しき華を見ながら逝くとよい』ツってんだ!

 慈悲深きクーロン様に感謝しやがれ!」


 おーーー\(*°∀°*)/


 なるほど、アレは死者の魂を弔うためのものなのね!

 宗教観にも手厚い教養を見せるクーロン様……ステキ♡

 クーロン様は死者にも優しいんだなァ!

 にしても、今のはぱとり血亜様の声か?

 一体どちらにおられるんだ……!

 もしや、スナイプ?! ぱとり血亜様ほどの切れ者なら、すでに場所を移動して狙撃のチャンスを伺っているのカモ!


 と机の下に隠れてた血亜の機転で、お客さんを騙すことはできたけど、帝国軍はというと……


「( ˊᵕˋ ;)お、おう……」

 ドン引きしてました♡


 クーロンはえぐえぐ(´;ω;`)と泣きながら軍刀をしまった。帝国軍のリーダーは、そんな彼女を不憫におもい、ハンカチを渡してくれた。


「おい、嬢ちゃん泣くなよ……俺たちは別に命をとろうってんじゃないんだ。オマエ、エライ奴ならすこし話し合わないか?」


「相、わかりました(´;ω;`)」


 クーロンは涙を拭くと店員を呼び「帝国軍と軍事交渉をする。キサマらは客をつれて厨房に隠れていろ」と指示を出した。

 客の避難を確認すると、


「私たち、あっちのテーブルでお食事をしていたんです(´;ω;`)

 あそこで話し合いましょう」

 血亜たちのいるテーブルに移動することにした。


(えー! ちょっとクーロンちゃん><

 ここに連れてこないでよ><)

 血亜はみるからにいやがっていたが……。

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