第8話

「なるほど、つまり本隊に入隊するための手土産金としてお金がいるんですね( ˙꒳​˙ )ウム」帝国軍がケチというのは有名な話よ!


「ここに天才軍師クーロンちゃんのクビもあるけど、それを手土産に、ってのはダメなんですね( ˙꒳​˙ )ウム」クーロンちゃんのクビが大したことないというのも有名の話!


(ちょっと血亜ちゃんΣ(OωO )

 なにをいってるの〜><)


「帝国軍内で革命軍クーロンなんて軍師の名前は聞いたことねーな……( ˊᵕˋ ;)」


ガーΣ(`・ω・Ⅲ)ーン

(そ、そんなー!( ; ᯅ ; `))


「クビとられないのはいいけど……帝国軍に認知されてないのショック〜(´;ω;`)

 てっきり天才軍師クーロンとしてプレミアの懸賞金がかけられているとおもったのに〜(´;ω;`)」


「もっと広報活動がんばろうね(*´˘`*)♡

 クーロンちゃん♡」


「インスタ〇ラムでフォロワーさんを集めよ〜٩(。•ω•。)و」


「効率的にフォロワーさんを集めるため、お金のバラマキをしましょ(*´˘`*)♡」もちろん、軍費から……(*´˘`*)♡


「そんなことしなくても、

 #クーロンちゃんの悩殺ヘッドショット!

 #天才軍師クーロンのハニートラップ!

 のセクシー写真でかき集めてアゲルわ♡♡(*,,ÒㅅÓ,,) ムフー」


(クーロンちゃんの貧相なお胸は血亜だけのもの><他の奴らに見せるわけにはいかないワ( º言º))「それは('ω'乂)ダメー」


「( ߹꒳߹ )ぴえん」


( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)(軍事機密事項の漏洩が心配ね〜。

 #ぜれん・ちゅきー♡祖国にささげる愛国ポエム

 も同時掲載してほしい。祖国の皆、私はここで頑張っているワ!)


 そんな二人のやり取りをみて帝国軍リーダーは(コイツらからは恐ろしさを感じない……でも)

 ♪(*‘ω‘ ≡ ‘ω‘*)♪るんるんとケーキを心待ちにしているぜれん・ちゅきー♡をみた。


(この目元に傷のある白髪の女。筋肉の付き方、目の鋭さからして……ヤバい気配が)


 リーダーの視線に気づいたクーロンは、


「この子はぜれん・ちゅきー♡ちゃんです!

 先の大戦の心的外傷のせいで言語能力を失ってしまって……」


「参謀や交渉事には向かないし、見てのとおりか弱い女の子なので、血亜たちのパシリとして側においてあげてるの><」


「へ、へぇ〜」(か、か弱い? そうなのか……?)


 二人の説明に困惑するリーダーを置いてけぼりにして、血亜は本題にもどった。


「リーダーさん!

 お金の話だけど、今血亜たちお金がないのです><」


「そうでした><

 実はお財布を忘れてしまい、お会計すら危うい状況なのです!(`・ω・´)ゝ」


「マジかー(^_^;)」


「なので、どーぞサイ〇リヤさんのお金をタップリと奪っていってください><」


「( ˙꒳​˙ )ウム

 それで血亜たちの命も助けてください♡」つ、ついでにお会計もしといていただけると助かるワ(*>ω<*)♡


「おいおい! オマエ達には革命軍軍師としてのプライドはないのかΣ(OωO )」


 そうリーダーさんにツッコまれたので、二人は(⊙︿⊙`;)むむむと慌てちゃったよ♡


「そ、そうですね><

 この事が軍の上層部に伝わると……」


「せっかく見つけた軍師の仕事、クビになっちゃうよ〜(´;ω;`)」


「まぁ急ぎじゃねーし、財布取りに戻ったらどうだ(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°」


「わかりました(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°

 じゃあ、とってくるね♡」


Σ⊂(・∀・)ガシッ

「ちょっと待ったー! クーロンちゃん、それは血亜がいくヨーン(*,,ÒㅅÓ,,) ムフー」


「え、血亜ちゃんがいってくれるの!Σ(OωO )

 あのめんどくさがり屋の血亜ちゃんが?!」


「o(`・ω´・+o) ドヤァ…!」


「通勤の時、歩くのがめんどくさいからって、ぜれんにおんぶで連れてきてもらってる血亜ちゃんが?!」


「(*`ω´*)ドヤッ」


「家でアニメ見てる時、トイレいくのもめんどくさいからって、ぜれんにお姫様抱っこで運んでもらってる血亜ちゃんが?!」


「<( ¯﹀¯ )>ドヤドヤッ」


「ゲームで忙しい時、食事を摂るのもめんどくさいからって、ぜれんに点滴で栄養補給させてる血亜ちゃんが〜〜?!?!」


( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)(血亜の体はプニプニの脂肪と、私の優しさでできているのよ)


「血亜だってやる時はやるよー(*´˘`*)♡」

 (*´∇`)ノ ではでは~

 ≡┏( :( ;´꒳`;)┛しゅたたたー

 と血亜は汗だく、かつ大急ぎで走り出した……──そのいきいきとした背中をみて、クーロンの記憶が蘇った……。

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