第6話 これぞ主人公
番長がカズマに向かって呆れながらに言った。
「貴様、、さてはギャグキャラだな?」
カズマが瞬殺され、教室は凍りついた。
白鳥琴音が微笑み俺の方を見てくる。
マズイ、このままだと白鳥が暴走しかねない。
だが、まだ終わってない、俺が終わらせない。
俺はスライムの知識を使い、カズマを強制的に立たせた。
そして、番長の脳内に語りかける。
「そんなもんかぁ?痛くも痒くも無いんだぜ〜ぃ?」
それを見て番長が驚く
「な、なんだと貴様! 急にしゃくれ声を出しおって!」
「ほ〜ぅらあ、かかってこいよ〜ぅ」
「俺の一撃を耐えるとは、貴様やるではないか!」
するとそこへ白鳥琴音がしゃしゃり出てきた。
「もう乱暴はやめてください!」
白鳥琴音が「今だ!」と言わんばかりにこっちを見ている。
このままでは、また俺が主人公にされてしまう。
仕方ない。
「場所を変えようぜ〜ぇい? 番長さんよ〜ぅ」
「いい度胸だ!小僧!」
俺はカズマを操って体育館裏まで移動した。
「さあ来るがいい!小僧!」
1年しか違わないだろ。
俺はカズマを操り、番長の周りを高速でグルグルと移動させ上空へ飛ばした。
「な、なんだ!この動きは!」
遥か上空から
太陽を背にしたカズマの強烈なかかと落としが
番長のドタマにクリーンヒット
ドサッ、、、
番長は倒れて動かない
一撃
たった一撃である
体育館裏に強風が吹き
土ぼこりが立ち込める
そこには
気を失った番長を
静かに見下ろす進藤カズマの姿だけがあった
その光景は
隠れて見ていた全校生徒に強烈な印象を残すこととなった
科祖高等学校1年 番長 進藤カズマ 爆誕!
そしてっ!
停学っ!!
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