第3話 新スキルはユニーク!
ダンジョンに潜り初めて数十日大体二ヶ月経ったくらいかな、世界樹の杖や急に生えた猫耳のおかげでちょっと話題になって、毎回35人くらいの同接数で配信させてもらっている
が、最近というか最初からモンスターが近寄って来ないのだ、そのおかげで配信内容は実質雑談配信だし、私のレベルが上がらないのだ、どうしたものかと考えているとダンジョン省の職員さんが私に話しかけて来た
「珠莉さんいきなりですみません、珠莉さんのお手伝いなると思いまして」
「は、はいなんですか?」
「珠莉さんレベル全く上がっていませんね?」
「なんでわかったんですか?」
「そりゃあもう既に探索者になって二ヶ月経っているのにランクがまだFですから、他の探索者なら既にEランクには上がっています、そこで珠莉さんに提案です」
うっ……ほぼ毎日ダンジョンに入ってるのにランク上がらないから変に思われたのか……
「それで提案とは、私のコネでもっとレベルの高いダンジョンに潜ってみてはどうでしょうか」
「レベルの高いダンジョン?」
「はい、ここから行けるダンジョンだとCランクにはなりますが『ニヴルヘイム』ですね、世界樹に向かうゲートの一個下の階となっております、ここならレベルが上がらない問題を解決できるかもしれません」
「ありがとうございます、行ってきます」
「許可書、取りに来て下さいね」
「はい!」
よし!これでレベルが上がるはず!……あれ?でも自分よりもランクが高いダンジョンって法的にだめなはずでは?………うん!気にしたら負けだ負け!じゃあ配信しますか!
っと、その前に許可書もらって来ないと
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#27 世界樹じゃないダンジョンに初潜入するぞ! #新人ダンジョン探索者#猫耳系配信者#シュリの狩場 同時接続者 32人
「はじまりまった!今日はいつもとは違って世界樹の下!そう『ニヴルヘイム』です!」
"Cランクダンジョンか"
"法的にアウトじゃ…お巡りさんさーんこのh…うわっ何をする!"
"大丈夫?シュリちゃんのレベル的にめっちゃ辛くない?"
"ちゃんと安全マージン取りなね"
「法的にはしらん!許可は取ってる。じゃあ早速レッツゴー!」
"ゴー"
"ご〜"
"突撃ぃー!"
みんなノリばらばらだ、おもろ
"危ない!"
「え?」
振り返ると後ろから蛇が飛びついて来た
「『ホープ・オブ・ライトロード』っとあっぶな」
"この子二ヶ月ぶりの戦闘だよね?なんでクレセント・サーペントワンパンしてんの?"
"いま光の球何回出てた?ワイにはめっちゃ重なってるように見えたんやが"
"俺の感(スキル)が囁いてるんだが、シュリちゃん魔力1000くらいつかったよね?俺なら1000使ったらほとんど魔力無くなって死ぬんだよな"
"お稽古配信してたとはいえ実戦でやるの流石だわ"
"(そのお稽古配信で環境を壊しかけた模様)"
「環境なんて壊してないよ、たぶん……あ、通知来たステータス確認するねーやっぱランク高いダンジョンだとレベル早くあがるねー」
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愛甘珠莉【あいあましゅり】LV:13
ランク:F
MP:3638
スキル:所持数3
『ヴァンデットリー・ダーク』(消費MP1650)
『ホープ・オブ・ライトロード』(消費MP25~)
『世界樹の導き』(消費MP6174)(武器『世界樹に害なす魔法の杖レーヴァテイン』固有スキル)
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「おぉ!凄い!6レベも上がってる!でもランクは上がんないねぇ~」
"ニブルヘイムならもっと先に進むとモンスターが大量に発生する場所があるからそこ行きな、その道だと北西に真っ直ぐかな"
"Eランクは確かレベル15になる必要があるんだっけ"
"有識者ニキたすかる"
「じゃあそこ目指してしゅぱーつ!ってまたクレセント・サーペントかあっぷな」
"出発してから襲われるのはやすぎw"
"まーたワンパンしてるよww"
「あ、スキル増えた」
"ノリかるwこうさ、もっと喜ばないの?"
"次はどんなスキル?"
"(普通はスキルを二個持っていれば多い方です、でもこの子はこれで4個目です)"
"圧倒的スキル習得速度!俺だったから見逃したね"
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スキル:所持数4
『ヴァンデットリー・ダーク』(消費MP1650)
『ホープ・オブ・ライトロード』(消費MP25~)
『七色に輝く星屑の光』(消費MP2500)(探索者『愛甘珠莉』固有スキル)
自分の足元に七色に輝く魔法陣を展開させ星屑の証明のもと全てに終わりが訪れる
『世界樹の導き』(消費MP6174)(武器『
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「めっちゃ消費MP多いけどめっちゃかっこいいスキルゲットした!しかも固有スキル!」
"やっぱこの子バグだわ"
"あ、あのぉこ、ユニークスキルってバグですか?"
"今起こったことをありのまま話すぜ四個目のスキルだと思ったらそいつがユニークスキルだったんだ、何を言っているか分からないと思うが事実なんだ、シュリちゃんの恐ろしさの片鱗を味わったぜ"
「やっぱり固有スキルって珍しいんだラッキー」
「キャー無理無理!やっぱ勝てないって!見たことないのに挑むなんて無謀だって」
どこからか悲鳴が聞こえてきた、そこに向かうと見たこともないモンスターがいた、いやまぁ初心者だからほとんどのモンスターは初見なんだけども、こいつはダンジョン配信などでも見たことのないモンスターだった
「だ、だめ、こ、攻撃がつ、通じない」
見たことのないモンスターの目の前には大剣を担いだ小柄な女の子が
"この子最近有名になったダンジョン配信者の百合ちゃんじゃない?"
"あの子の配信いまめっちゃ阿鼻叫喚だよ"
"てかこのモンス未発見の新種じゃね?"
"ワイの感(スキル)が囁いてるんだがこいつ推定Aランク、いやもしかしたらそれ以上の可能あり"
"終わった"
そんなモンスターを目の前に私は興奮していた
"逃げて!超逃げて!"
"勝てる相手じゃない!"
"相手はおそらくAランクでも強い方だぞ!"
"早まんないで!"
と言っている、明らかに逃げ出さなくてはならない状況、そんな中私は笑みを浮かべて、手に持っているロッドを地面に叩きつけ、七色に輝く魔法陣を展開させた
「じゃあ!今日からこの子も非常食って事で!」
「きゅう⁉」
"またイかれたことしてるよこの子"
"ほら~イトもビビってるよー"
"もはやこれがデフォルト"
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~読んでいただきありがとうございます。
感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~
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