思ったよりすべすべしてる



ダイが慌てる様にシャツのボタンに手をかける。そんな姿を寝転がりながらジッと見上げていれば、バツ悪そうにダイが視線をそらした。


白いシャツの隙間から、ダイの肌が覗いて無償に触りたくなる衝動にかられる。



「ね、触っていい?」


「はぁ?ま、まぁいいけど」


なんで、男と女ってこんなに身体の作りが違うのだろうか。



「なんか、思ったよりすべすべしてる」


「……そうか?」


「うん、こことか」


「ちょっ、そこはヤバイ……」


「ここ?」


「うわっ、バカ!」


「あはは」


「黙れよ」


「やだ、ダイこわーい」


なんて、クスクス笑い合いながら、ダイに向かって手を伸ばした。


詰めたい唇が胸の膨らみに、チュッと音をたててキスを落とす。

何度も何度も繰り返して、下へ下へ中心部へと移動していく。


その間も、ダイの右手は舌は動きを休めることはしない。



「ッ、気持ち……?」


「……ぁ」


「アリカ、アリカ」


何度も名前を呼ばれれば、目頭が熱くなって泣きたくなってくる。



「……はっ」


息が出来ない激しくて痛い位に腰を打ち付けられるのに。

もっと、もっと奥までって望むのは、ダイとずっと繋がっていたいから。


恋愛と結婚は別だって耳にする事は多いし。


恋愛の延長なんてものは情でしかないって聞いた事もある。


4年付き合ってた彼氏と別れて、3ヶ月で次の彼氏とデキ結婚した友達もいる。


でも──、



「ダイ、……好き」


「え……」


「好き、だからね」


自然体でいられて、ずっと一緒にいたい人。


一生、隣を歩いていきたいって思える相手との恋を信じたい──。





私の思いが伝わるように、甘い息を漏らすダイの背中にギュッと手を回した。

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