や、やっぱ、実家でってのはちょっと…



「アリカ、酔い覚めた?」


「えっと、なんかお腹すかない?」


「もう、平気だな」


「喉かわいたなー、なんて……」


「アリカ」


なんて甘くて低い声で耳元で囁かれるから、思わず目を閉じた。


ギュッと抱きしめられながら後ろのベッドに座らせられる。



「や、やっぱ、実家でってのはちょっと…」


「寝てるって」


「でも……、起きちゃったら」


「起きねーよ」


「お、落ち着かないし」


「もういいから。記憶無いとか言うなよ?」


「し、しつこいな……」


「すっげ、好き」


「んっ……、」


何度も何度も繰り返されるキスで、冷えきった唇に熱を持っていく。



「んんっ、や」


「アリカ、好きだよ」


ダイの額が私の額にコツンと押し当てられて、何度も繰り返される"好き"という単語にダイの事が直視できない。



「こっち向いて」


「やぁ、……ぁっ」


ホッペにキスを落とされて、首筋をなぞる様に音を立てるから、くすぐったいような変な気分になってきた。



「ひゃぁっ、」


「静かにしろよ」


「だって……」


ダイの冷たい手が直接背中を撫で下ろすから、思わず大きな声が漏れてしまう。



「声出せないようにしてやる」


「んぐっ……」


そしてその後すぐに落とされたのは、とろけるような甘いキス。



「ん、ん……っ」


ねっとりとした舌で乱暴な位に中を掻き回されるから、息をするので精一杯で頭がおかしくなってくる。

次にパーティードレスのサイドのチャックに手をかけられた。



「ダ、ダイ、ちょっと……」


「っ、なんだよ」


「ま、待って……」


「待てるわけ、っないだろ……?」


呼吸が荒くなっていく余裕の無いダイが、


下着のホックを上手く外せなくて焦るダイが、



「は、恥ずかしいから、ダイも脱いでよ」


本当に、愛おしいくて仕方ない──。

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