第13話 解決
ウッドフェルド卿が帰宅し、食事の前にキャサリンと話したいということで、キャサリンは父の部屋に行った。
「お父様、お帰りなさいませ。」
「ただいま、キャシー。」
「あの、お父様、少しお話したいんですけど。」
「そうだな、今が良いだろう。」
「はい。あの、デイビス様のことなんですけど、きょうラルフ様のところに伺ってお話しましたの。私は、デイビス様のことが大好きだから幸せになっていただきたくて、それなら私なんかよりもっとずっときれいで、気が利いてる人なんていっぱいいるし、私とだったら陰の存在になってしまうでしょう?それで正々堂々と結婚なさったほうが幸せだと思って、私は諦めようと思ったんです。そうしたら、ラルフ様もトーレス様も、私の考えがどうもおかしな方向に行っているとおっしゃったんです。それで私、わけがわからなくなってきて、そこへデイビス様がいらして、すごく悲しそうに、どこにも行かないでくれっておっしゃって、私、デイビス様にひどいことをしてしまったのかと、もう、なにがなんだかわからなくて、とりあえず家に帰ってきたんです。」
「うむ、キャシー、お前が一生懸命デイビス殿の幸せを願って考えたことはよくわかるぞ。おそらくこれはキャシーにとって初恋ではないか?デイビス殿のことがすごく好きなのだな。それでキャシーなりに考えて身を引こうと思った。だが、周りの反応が違うのでキャシーはおかしいと思っているのだな。」
「はい。」
「キャシーは恋愛の経験がないからわからなかったのかもしれんが、人を好きになったらその人に幸せになってもらいたいと思い、それと、ずっとその人を見ていたいと思うものだ。そうではないか?」
「はい。私はラルフ様の妻になり、デイビス様はラルフ様の仲の良いお友達ですから、きっと今後もお姿を垣間見るくらいはできるかと思っています。」
「それで構わないのか?横に彼の妻がいたとしても?」
「そりゃあいやだなと思うでしょうけど、我慢できると思っています。」
「我慢できなかったら?」
「・・・我慢します。」
「そこだぞ、キャシー。今でももうそんな悲しそうな顔になるではないか。なにかおかしいと思わんか?しかも、デイビス殿も悲しそうなのだろう?ということは、つまりお前が言うようにすると、お前もデイビス殿も辛く悲しいということだ。デイビス殿を幸せにしたいと言いながら、そんなつらい思いをさせるのは、なんだかおかしいと思わんか?それにだ、儂からみたらデイビス殿は真面目で誠実な男に見えたのだが、そんな彼がキャシーが悲しい顔をしているのを見たらなんと思うだろうな。儂は惚れた女の泣き顔など見ていられぬがな。」
キャサリンは俯いたまま黙って考えている。キャサリンを良く知っているウッドフェルド卿は、黙って待った。ウッドフェルド卿は知っていた、長い時間がかかっても、キャサリンは正しい答えを出すということを。
話し始めたときはまだ日が高かったのに、今はとっぷりを日が暮れた。
執事のカーターもわかっているので、2人が出てくるまで食事を待つように指示を出してある。
やがてキャサリンが重い口を開いた。
「お父様、おつきあいくださってありがとうございました。私、間違っていました。デイビス様に私の短慮をお詫びして、私の気持ちを打ち明けて、そして叶うことならお許しいただくようお願いしようと思います。」
ウッドフェルド卿は微笑んでキャサリンを抱きしめて、
「よく考えたな。そしていちばん正しい答えを出した。やはり儂の娘は賢くて良い子だ。お前のことを誇りに思っているよ。」
「お父様、ご心配かけて、ごめんなさい。」
「心配させておくれ。キャシーは儂の唯一の宝なのだからな。では、キャシー、いまからデイビス殿のところに話しに行きなさい。私はラルフ殿に連絡をする。カーター、至急デイビス殿に先触れを出してくれ。それからラルフ殿に手紙を書くので届けてもらいたい。」
「かしこまりました。」
ブライアンのところにウッドフェルド家から先触れが来た。それとほぼ同時にラルフがブライアンの部屋を訪れた。
「おい、ブライアン、入るぞ。」
ブライアンの部屋は鍵がかかっていなかった。
「お前、飲んでるのか?めずらしいな、お前が酒を飲むなんて。」
「飲まなきゃいられないんだ。ほっといてくれ。」
「いや、ほっとかないぞ。今から風呂に入って酒を抜け。」
「いやだ。ほっといてくれ。もういいんだ。女を好きになって一緒に生きていくだなんて、俺に出来るはずがないんだ。俺はこういうのは慣れてる。明日からまたいつもどおりさ。」
「ばか、これからキャサリンがやってくるんだ。良い話だぞ。それを酔っ払いが迎えて話をするのか?酔いを覚ませ。」
「えっ・・・」
ブライアンは急に我に返ったような顔をした。
「いいからまずは風呂に入れ。水風呂だ。いいな。」
ラルフはブライアンを風呂に押し込んだ。
トーレスもやってきた。
「よかったねえ。良い結論が出たんでしょ。」
「うん。ウッドフェルド卿から手紙が来て、これからキャサリンがここに来て、詫び、気持ちを話すんだって。よかったー。最初は心臓が止まるかと思ったよ。」
「やっぱり大丈夫だったね。」
「それがな、ブライアンの奴、俺がここに来てみたら、べろべろに酔っ払ってたんだ。今水風呂に入れって押し込んできた。」
「なんと!あの酒を飲まないブライアンが!」
「驚くと言えば、キャサリンも、ウッドフェルド卿から聞いたんだが、めったに泣かなくて我慢しすぎで心配なくらいなのに、日曜に家に帰ってから泣いてばかりいるんだそうで、ウッドフェルド卿がとても心配していた。」
トーレスが笑って
「大変だね、ふたりとも。初恋同士なんだろな。かわいいねえ。」
「まあキャサリンはかわいいけどな、ブライアンはかわいくないぜ。手がかかってかなわん。」
「キャサリンが泣いたら文句言ってたくせに。」
「ああ、あれはしょっちゅう泣くのかと思ったからな。めったに泣かないなら許せる。それにすぐに謝りに来るっていうのはかわいいじゃないか。普通女って謝らないからな。キャサリンとはいい友達になれるような気がしてきたぞ。俺たち、ブライアンとキャサリンとなら良い友達になれそうな気がしないか?」
「そうだな。でも、友達だからね。それ以上はだめだからね。」
「ん?お前、妬いてるのか?」
「・・・ちょっと、心配かも。だって、キャサリンってかなり男前だから。」
「おい。心配するなよ。」
と、ラルフがトーレスにキスしようとした時、ブライアンが出てきた。
「おう、少しは酔いが覚めたか?」
「覚めた・・・俺はなんて馬鹿なことしたんだろう。キャサリンが来て、酒臭い俺を見てなんと思うだろう。お父上が酒で失敗したというのに。なんとか会わないで済ませられないだろうか。」
「ばか。ここで会わなかったらもう終わりだな。まあ、それでもいいなら俺が断ってやるけど。」
「ま、待て、待ってくれ。会う、会う。なんか飲んで酒臭いのをなんとかするから。なに飲もう・・・」
「わっはははは、お前、正直に言って謝れよ。それが一番だ。」
「もちろんそれはする。しかし、酒臭いのはいかんだろう。」
ブライアンはキッチンに行ったかと思うと、げほげほっと大きな咳をしている。
「おーい、どうした?」
「だ、大丈夫だ。問題ない。」
「なにやってんだ、ちょっと来い。」
ブライアンが咳き込みながら戻ってきた。
「お前、なに飲んだんだ?」
「酢を少々。」
「ばーか。」
ブライアンは涙を流しながら咳をしている。
ラルフとトーレスはそれを見て笑っていたが、そこに守衛に案内されてキャサリンがやってきた。
「夜遅くにすみませ・・・まあ!デイビス様、どうなさったのですか?」
ブライアンは答えようとするが咳き込んで声にならない。
ラルフが
「やあキャサリン、お父上から手紙をいただいたよ。それで様子を見に来たら、こいつ、やけ酒煽ってて、キャサリンが会いに来てくれると言ったら焦りまくって、酒臭いのはいかんと言ってなにをするかと思ったら酢をあおったんだ。それでこのザマなんだよ。笑ってやってくれ。」
と言うと、キャサリンは驚いてブライアンのところに行き背中をさすりながら、
「デイビス様、ご無理なさらないで。ごめんなさい、私がひどいことを言ったことで、デイビス様をすごく傷つけてしまいましたのね。ごめんなさい、なんと謝ったらよいのかわかりません。」
と、まず謝った。ブライアンは咳をしながら手を振って、
「きみは・・・なにも・・・悪くない。悪いのは・・・俺ゴホッゴホッ」
と、やっとそれだけ言った。
キャサリンはブライアンの背をさすりながら、ブライアンの手を引いて、ソファに座らせた。キャサリンはブライアンの足元に膝をついて座り、ブライアンの手を取った。
「お具合の悪い時にすみませんが、私の話を聞いていただけますか?」
ブライアンは頷いた。
「私、あれから考えました。家に帰って侍女のマリーとも、父とも話をしました。私は本当にデイビス様の事をお慕いしております。大好きな方ですので、幸せになっていただきたいと思いました。そして、私がお相手では、私はラルフ様の妻になりますので、デイビス様は陰のような存在になってしまいます。それではデイビス様は妻をともなって社交界にお出になることもできません。それでは申し訳ない、デイビス様には一点の曇もない幸せになっていただきたいと思うので、私ではだめだと思いました。それであのようなことを申し上げたのですが、大好きな方が幸せになるであろうと考えているのにどうして涙が止まらないのだろうと思いました。きっとそれは私がわがままだからだろうと思いました。」
ブライアンはやっと咳が収まって、静かにキャサリンの言葉を聞いている。
「私、マリーにも父にも、どうして自らの手でデイビス様を幸せにしようとしないのかと訊かれて、陰の存在が申し訳ないから身を引きたいと言いましたら、それは勝手な思い込みではないかと言われました。デイビス様が本当に陰の存在を嫌がってらっしゃるのかと訊かれました。そこで、私はデイビス様に、陰の存在などはどうでもいいとおっしゃっていただいたのに、私が勝手にデイビス様のお幸せを決めつけて、デイビス様に悲しい思いをさせているのだということに気づきました。ごめんなさい、私、本当に自分勝手で、デイビス様を傷つけて、お辛い思いをさせてしまいました。・・・デイビス様、私はこのとおり短慮で浅はかで気の利かない女です。こんな私でも、お許しいただけますか?もしできましたら、私にもう一度デイビス様のおそばにいられるようになるチャンスを与えていただけないでしょうか。」
ブライアンはキャサリンを椅子に座らせようとしたが、キャサリンがそのままでいるので、ブライアンも床に降りた。
そしてブライアンは何か言おうとするのだが、言葉にならない。
ラルフが割って入った。
「キャサリン、君はすごいな。君は一気に3人の男を幸せにしようとしているのだな。いやまったく男前だ。これは俺からの約束だが、結婚しても絶対に白い結婚でいる。そして、ブライアンとの間に子供ができたら、ひとり俺の子として、というか、俺とアレックスの子として大事に育てる。その子ができたらすぐに離婚しよう。そして、ブライアンとキャサリンの結婚に全面的に協力しよう。もし1年経っても子供ができなかったら、養子を迎える。そして、すまないが、半年くらい君が育てているフリをしてから離婚しよう。その後はおなじだ。どうだろう、それで納得してもらえるだろうか。」
「私はちっともすごくありませんわ。今回だって、デイビス様をとんでもなく傷つけてしまいました。もし、デイビス様がお許しくださったら、今後こんなひどいことをしないように、どうか私を見張っててくださいませ。でも・・・お許しいただけないかも・・・」
キャサリンの声が小さくなって、俯いてしまった。
「ねえ、ブライアン、返事は?」
と、トーレスが訊いた。
ブライアンは、なかなか言葉にならないのだが、意を決してキャサリンから顔を背けて
「俺は君を許すなどという立場ではない。こんな俺で本当によいのか?俺のそばにいてくれるか?正直言うと、君があんまり可愛くて、傍にいられて舞い上がってしまったが、よく考えたら、こんな疫病神のような俺が君を幸せにできるかどうか、自信がないのだが、命がけで君に幸せになってもらえるように頑張る。」
ラルフとトーレスが
「おいお前」
と言いかけたが、それより先にキャサリンがブライアンの顔を覗き込み、
「あの、それは、お側においていただいてもよいということでしょうか?もう一度チャンスをいただけるということでしょうか。」
ブライアンは顔を背けたまま、頷いた。
キャサリンは
「嬉しい!デイビス様、ありがとうございます。」
そう言って、本当に嬉しそうににこにこしている。
「おい、お前、キャサリンにちゃんと顔を向けろよ、失礼だろ。」
「い、いや、それが・・・酒臭いから。」
「まあ、デイビス様、お優しいことを。ありがとうございます。でも私、お酒の息の匂いは父で慣れてますので大丈夫ですわよ。」
キャサリンはさらりとそう言って笑っている。
ラルフは
「うわ、俺の奥方になるお方は男前に加えて冗談にも長けておられるな。」
トーレスも
「ほんと、たいしたもんだね。ブライアン、将来尻に敷かれないようにな。」
そういって笑った。
「そ、そんな失礼なこと言うな。キャサリンは優しくて、純粋で、頑張り屋な素晴らしいひとなのだぞ。」
ブライアンが気色ばんで言うと、キャサリンは恥ずかしそうに俯き、ラルフとトーレスはにやにやして顔を見合わせた。
「さーて、それじゃあ、俺たちはこの辺で退散しよう。今度会うのは土曜日だな。キャサリン、楽しみにしてるよ。」
「はい、頑張ってたくさん美味しいものを作ります。きょうはありがとうございました。」
「ラルフ、アレックス、ありがとう。」
「じゃ、あとはおふたりさんで、ちゃんと仲直りするんだぞ。」
「はい。」「ああ。」
ラルフとトーレスが嬉しそうに部屋を出て行った。
キャサリンは、あっと気付いて
「デイビス様、きょうはいろいろとごめんなさい。そして、お許しいただきありがとうございます。すっかり遅くなってしまいました。私もこれで失礼します。」
「謝らないでくれ。悪いのは俺の方だ。俺がウジウジひねくれたことを考えているから君にいろいろと心配をかけてしまった。もっとはっきりしないといけないな。気をつける。それから、こんなに酒を飲むこともしないと約束する。」
「デイビス様、そんなに変わろうとなさらないでくださいな。そのままで十分素敵で、私の大好きなデイビス様です。」
「キャサリン、その・・・こんな時に、すまないが・・・」
「はい。」
「少しだけ、抱きしめてもよいだろうか?」
「え・・・あ・・・」
「いや、すまない、忘れてくれ。」
「いいえ、あの・・・はい。」
「よ、よいのか?」
「・・・はい。」
ブライアンは大事な大事なもののように、キャサリンを抱きしめた。
ずっとそのままでいたいと思ったが、無理してじきに離れた。
「やわらかくて、あたたかくて、良い匂いがする。」
「デイビス様は、大きくて、固くて、ずっと頼っていたくなります。」
「お、送っていこう。・・・このまま2人でいると、理性がもたなくなりそうだ。」
「・・・あ、ありがとうございます。馬車で参りましたので、そこまでで。」
「共に馬車で君の邸まで送らせてもらえないか?お父上に礼を申し上げたい。」
「まあ、それはありがとうございます。」
ブライアンの帰りの馬を馬車につけて2人で馬車に乗り、キャサリンの邸までの道すがら、とりとめもない話をしていた。
「デイビス様、デイビス様は何色がお好きですか?」
「俺は、そうだな、青と緑が好きだ。キャサリンは?」
「私はピンクと紫と水色が好きです。」
「きのうの薄紫のドレスはよく似合っていたな。」
「まあ、ありがとうございます。」
キャサリンは嬉しくてにっこり笑った。
「キャサリン、ひとつ頼みたいことがあるのだが。」
「はい、なんでしょう?私に出来ることかしら。」
「ああ、できれば、俺のことをデイビスではなくブライアンと呼んでもらえぬか?」
「はい。」
「呼んでみてくれるか?」
「え?今ですか?ええと・・・ブライアンさま。」
キャサリンは真っ赤になって下を向いて小さな声で言った。
ブライアンは、なんと可愛いのだろうと、できることならもう一度抱きしめたいと思った。
「あの・・・ブライアンさま、それではできましたら、私のこともキャシーとお呼びいただけますか?」
「よいのか?」
「はい。」
「では、キャシー。」
「嬉しいです。私のことをキャシーと呼ぶのは父とブライアン様だけです。」
「そうか。」
ブライアンはにやけた顔を見せまいと手で顔を覆った。
馬車が邸に着いた。
ブライアンが先に降り、キャサリンに手を貸して下ろす。
キャシーは御者に
「ありがとう、バートさん。」と挨拶した。
それを見て、ブライアンは、使用人にもきちんと礼を言うキャサリンは、やはりすばらしいなと思った。
邸に入ると、ウッドフェルド卿が心配そうに待っていて、玄関まで来て出迎えてくれた。
「ウッドフェルド卿、この度はお騒がせし、面目ございません。」
「いや、そんなことより、仲直りしたかね?」
「はい。キャサリン嬢は本当に思いやりのある、優しい、すばらしい女性です。キャサリン嬢に出会えて私はとても運が良いと思います。」
「そうか。この子は気立てが良くてな、だが、今回のことのように自分のことを脇に置いて人のことばかり一生懸命になるところがあって、いささか心配ではあるのだ。」
「今回のことで、キャサリン嬢が自分を脇において人を愛するところがあるのを知りました。素晴らしいことですが、私はキャサリン嬢自身にも十分な幸せを味わってほしいと思います。これからはそれを気をつけながら、キャサリン嬢を幸せにするように頑張りたいと思います。」
「それは頼もしい。よろしく頼む。」
「はい、命に変えましても。」
ブライアンはキャサリンに
「きょうはどうもありがとう。君の幸せにする力はとても大きいな。俺も君に負けないくらい君を幸せにしようと思う。」
「まあ、嬉しいです。でも、もうすでに十分私を幸せにしてくださってますわ。」
「そうか?いや、もっともっとだ。」
「ふふふ、今度はまず土曜日に幸せになってください。」
「ああ、ありがとう。とても楽しみにしているよ。」
ブライアンはウッドフェルド卿に挨拶すると、馬に乗って邸を後にした。
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