今日、穴を掘った。

山の中での仕事だ。

トンネルを掘るための工事だった。

僕のやることは、ショベルカーによる土砂の搬出だった。

戦後しばらくして、大型車両の免許が取れたのは幸運だった。今や国の至る所で、高速道路の建設やトンネルの工事が行われている。

騒音と熱気の中行う作業で、肉体的にもきつかった。しかし、塹壕掘りと違って国の未来のために働いている実感があった。

来年には、トンネルを通る車の姿が見られそうだ。

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