春風に揺れる図書室で君を想う

高校二年生の朝倉葵は、図書委員長として静かな日々を送っていた。
そんな彼女の前に現れた副委員長の桜木優里。物語を愛する彼女との出会いが、葵の世界を大きく変えていく。

二人が図書室で見つけた一冊の謎めいた詩集。そこには、二十年前の図書館司書と生徒の想い、さらには五十年前からの記憶が眠っていた。創作ノートに綴られる優里の物語と、現実が不思議な形で重なり始める。

本が繋ぐ出会いと想い。時を超えて響き合う心。そして、誰かに伝えたい大切な言葉―。
図書室という小さな世界で紡がれる、永遠の物語。