第3話 小松公園
――――小松公園
紫チームの応援団の人達が集まっていた。
男子は体操服で集まっていた。
「遅れて、すみませーん!」
私は走りながら公園に入っていった。
「遅いわよ!平松さん!」
浅倉先輩ににらまれてしまった。
こわっ!
「平松、何してたんだ?」
高橋先輩もちょっと不機嫌そう...
「えーーっと、担任の先生と話してて、その後、3年10組の教室でちょっと...」
「まあ、いい。話はだいたい終わってるんだ。」
「平松には、後から俺が説明する。」
「説明なら、私がしておきます。」
浅倉先輩が名乗り上げた。
心なしか高橋先輩は不服そうだった。
「早速、練習するぞ!」
練習?
「愛里、今日は、っていうか、これからここで練習するの男子だけなの。」
「それでね、今日は見学していくように言われてるの。」
やよいが小声で教えてくれた。
練習がはじまった。
えっ!えっ!ええーーーーーーーーーーーーー!?
男子のしている練習見て、私は驚いた。
「こんな危ないことするのぉ!?」
「最後の見せ場らしいの。」
やよいが教えてくれた。
「絶対、危ないよ!先生が見たら止めさせられるよ。こんなの。」
私とやよいが話してると、朝倉先輩が会話に入ってきた。
「だから、離れた公園まできてるのよ。他のチームにまねされたくないしね。」
「それはそうと、平松さん、ちょっと高橋君と仲がいいみたいだけど、特別扱いはしないわよ。」
浅倉先輩がきたら、やよい、固まってた。
「朝倉先輩、あの危ないこと、学ランでやるんですか?」
私は目をぱちくりとして聞いた。
「そうらしいわね。私も止めたんだけどね。」
浅倉先輩はため息をついて言った。
「体操服でも危なさそうなのに...」
「こだわりがあるんでしょ。」
本当に困った顔で話す浅倉先輩。
「あっ、それから衣装のことだけど、学ランと学生服は男子がかしてくれるけど、人数分の紫の手袋とたすきは女子が用意することになっているからね。」
「私たち1年も用意するんですか?」
「それはうちら3年生がするから、あなたたちは、応援団の振り付けしっかり覚えてね。」
浅倉先輩が笑顔でそういった。
か・かわいい♡
浅倉先輩笑うとかわいい。案外、いい人なのかも♡
「はい、頑張ります。」
応援団。やよいに頼まれてすることのなったけど、案外、楽しそう♡
「あーーー、それから、いっとくけど、高橋君目当てで応援団はいってきた子、
多いんだけど、そんな子は、やめてもらったから。あなた達も気を付けてね。」
やっぱり、危ない人だ!浅倉先輩は。
「はーい。」
やよいが小声で言ってきた。
「朝倉先輩って、高橋先輩の事すきなのかな?」
「そんな感じだね。気をつけようね。」
そして、陽が沈んで、今日の練習はおわった。
「平松、いったん学校に戻るのか?」
高橋先輩が声をかけてきた。
「はい。湖桃先輩の事が気になりますし...」
「一緒に戻るか。」
「あっ、やよいも一緒でいいですか?」
言ってる先から、高橋先輩と戻ることになっちゃったよ。
浅倉先輩の怒りを感じながらも、私は高橋先輩とやよいと学校に戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます