第7話

這いつくばったまま動かないコタちゃんを無視して、杏ちゃんは再び巡回に向かった‥っが、




「世那、手ぇ貸すんじゃないよ!」




心配してコタちゃんに近寄った私を、ピシャリと止めた杏ちゃん。




「早く来な!!」




「はッ、はい!」




横たわるコタちゃんに後ろ髪を引かれながら、我が身が可愛い私は杏ちゃんの元へ駆け寄った。





--‥コタちゃん、ごめん!




心の中で、見捨てたコタちゃんに謝りながら疑問が湧き上がる。




『あざーす』




きっとあれは、杏ちゃんにお尻を叩かれた時の挨拶みたいなモノだよね。




勝手に答えを導き出した私はコタちゃんの事もすっかり忘れ、右手に持ったバットを握りしめ、足取り軽く杏ちゃんの後ろを付いて歩いた。




そして本宅見回り最後に出くわしたのは、叶きっての怪獣だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る