第6話

野蛮な呟きを口にしたと思ったら、いきなり走り出した杏ちゃん。




--‥えッ、ちょ、ちょっと待って!




運動能力の違いは歴然。




あっという間に距離が出来る。




必死で追いかけ、やっとの思いで追いついた時には、杏ちゃんの足元でのたうち回る‥コタちゃん?




「仮にも組の長《おさ》が、脱走なんてみっともない真似すんじゃないよッ!!」



--‥脱走?




よく見れば、高い塀に立てかけられたハシゴ。




もしかして、コタちゃんってば掃除が嫌で脱走しようとしたの?




「スミマセン!あ、あ、あざ‥す」




それだけ言って、力尽きた。




ってか、コタちゃんまで、あざーす?

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