第13話「滅ばぬ為の国際テロ」

これが劣等感か

人はいつになれば

言葉を無くして

愛を唄えるだろう

それだけがいささか不満であった


私が事件を起こす理由

それは、単なる腹いせではない

事件に議題を載せる

いち早く解決してもらう

それこそ犯人である、シード権である。


だからこそ数々の犯罪を手掛けた

それでも江坂だけは気づいたみたいだ


彼こそ最大にして最愛の宿敵になるかもしれない

例え烏合の衆にも満たない、

ものばかりと思ったが

これもまた神の気まぐれか?


だが江坂よ、愛される人間は一人でいい

神もそれほど手が余ってるわけではないからな


祝福しよう、江坂。


おまえは俺の領地に溶け込んだ

それは天才だからじゃない

ただ純粋だからだ

もし事件を終わらせたいなら


事件事葬ればいい

だが立証されるのはきっと仮初

そして暗部だけが目をつける


それこそ千年のポロレテラシー

新時代を生むんだ



因子を数えても意味がないぞ

江坂、

もう死ぬのはわかったんだ

だったら派手に壊して

世界ものとも

振り向かせようぜ


お前と俺なら

誰も殺さず、立証できる


如何に検察が無能かってことをね


「おい佐山」

「なんだ江坂」

「お前の理想は、平和ではないな」

「ああ、」

「だが、混沌でもない、違うか?」

「ああ、あながちあってるぜ」

「では、本当に法を再建するつもりか、新たな国を作るつもりか」

「まったく、天才だと思ったがそれごときか」

「わかってる、やりたいことは、すなわち、人間を粛清すること心と呼べるものに、疑念を抱かせて、彫像になることだろ」

「まったく焦点が違うね、江坂、しかし、私の狙いはそこそこあたってる、つまり、自殺させる、全国民にね」

「愛を使って人を壊すつもりか」

「それでもいい、この世に誰一人正しい人はいない、だったら自ら戒め死ぬべきだ」「イカレテル、イカレテル」

「だとしても、そこにお前も組み込まれる」

「死を軽んじて、誰が救える」

「新たな生命に、こんな世界を見せずに済む、最高に美しいだろ」

「それがほんとに、世のためか」

「ああ、時代は人と共に進む、このままでは無駄に浪費されるだけだ、より効率よく一新する、だから心を壊す、それだけだ、リセットさ、リセット」

「だったらどうして、こんな方法を選んだ」

「死意識ほど、甘美なものはない、誰もが死にたいを言えれば、平和になるのさ」

「それで自殺か、国民が自殺するわけないだろ」

「だとしても、追い込める、それがパワーセルだ、圧倒的な不幸を目の当たりにすれば、死を想像することはたやすい、奪い合うのさ、残酷な未来を起こさないためにね」

「わかった、わかった、じゃあ、もう俺が終わらせる、ここでお前の正義を打ち砕く

「おいおい正義ってそんな奇麗な肩書で呼んでくれるのか」

「まさか気づいてないと思ってるのか、俺が、真の狙いに」

「そうか、策を労するものが要れば、それを解ける、難儀ものもいるか、実に滑稽だ、退屈しない程にね」

「いいか佐山、お前は孤独を伝えたいんだろ、そして誰もが美しく生きてほしいと思ってるんだろ、」

「若いな、江坂、私はね、いつだって死の後に、命を見ている君たちが嫌いなんだよ」

「だったら傷つけあわない世界がほんとに実現可能かなんて、わかってるだろうな」

「圧倒的な、悪が要れば、身を粉にして団結する、いい絵がとれそうだな、江坂」

「まったく、そうやって平和を導いても、誰がお前を救ってくれる、お前は罰せられて、終わるだけだぞ」

「だとしても、二言はない、生きたことに責任を負った、それだけの快感だよ」

「そうか、なら勝手にしろ、でもな、人は誰もが生きたいようには生きれない、理想通りにはいかない、そんな軋轢を誰もが持ってる、すべてをすくために、すべてを敵視するなんて、そんなやり方、お前が一番孤独になるだけだ」

「安心してくれ、江坂、お前は確かに案じてくれてる、だがな、俺はいつだって火種を作って、世を担わせるつもりだ、この悪意という、特権を使って、社会報復を成す、それだけのただの道化師だよ、あんずるな」

「だったらそれで、私が居ない世界が来たらどうする、もし子を亡くした親が居たらどうする」

「わかってないのか、江坂、世界は理不尽だ、だからこそ、早くそれを教える、そしてこの一秒を大事にさせる、だからね、私は悪役であり、教え子でもあるんだ、学べもっと、深く、学べ。」

「そうか、だったらまだ時間はあるよな」

「ああ、あるが、いつかは死ぬ、それを伸ばすかは君らの団結にかかってる、せいぜいがんばれ、この山荘で私を屈服させてみろ、そうでなくば、10日後に世界は消える、そして人類を知るものは消えて、宇宙から人類は抹消される、最高に甘美だろ」

「わかった、10日だな、必ず改心させる、解除コードはなんだ」

「団結だよ、団結」

「どういうことだ、」

「つまり、生きたいと願う人が多ければ、世界は生きる、だが一人でも拒めば、世界は死ぬ、これだけだ」

「そんなのイカレテル、どうやってやるつもりだ」

「県警のライブをするんだよ、楽しくなるだろ、」

「まったくそれでも、譲歩するか、わかった、全局にネットする、これでいいな」

「ああ、話が早い、それではまず手始めに、国を滅ぼす、それでいいか」

「どういうことだ、」

「簡単さ、話を飲んでもらうためだ、」

「何を言って、」


ーーー3フィート海面が上昇しました。

至急高台へ、3国が浸水被害にあいます、至急高台へ。


「まさか、お前は、」

「ああ、わかったろ、つまり俺は、世界を鎮める、プルトニウムを抽出してね」

「わかった、つまり世界が一つになるってことなのか」

「その通り、どこまで出来るかは、君ら次第、難民を受け入れ、国土にする、その安保を決めてこい、で、ないとどんどん死ぬぞ、山のようにね、ははは」

「わかった、わかった、」


シグナルA感知、

赤い電話が鳴ってるぞ

まさか、ユナイテッドからですか

難民を受け入れと、

でなくば、海面上昇で国が沈む、

わかった、

わかった、。。。


そうして物語は進み始める。

山荘という、てっぺんからのライブ元で。


最高に楽しくなりそうだ、ははは。

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