第7話「まったく、つくづく君は傑作だ」

そもそも私は死人を許しません

何を言ってるんだ、そんなの誰もが思っている

しかしこれではあまりにも無残です、私の努力が世界を救うなど

ありえない、ありえません


 江坂、君は選ばれた。

これは令ではない、人として、育てと言うことだ。

鳥が死んだくらいで、誰が音を上げるなど

知れた話だろ、


もっと欲深く生きろ、出なくば、死を持って贖え。

誰もが戦慄する、誰もが死ぬ、ならば命を奪う自覚を持て、

これはな、江坂、君を伝う物語だ、誰かの筋書きに乗せるわけにはいかない

例え作者が居る、プライベートストーリーでも、ここに生きた時間は蓄積される

だから、迷うな、生きる事を迷うな、


もう死人は、これ以上に居る。


だから難事件ではあるが、君が死ぬ必要はない。

時間を管理しろ、そてソリッドステート、完全なる白宇宙に、

我ら人類を導いてくれ


わかったな、江坂、

君は人類代表の、最後の希望だ。

負けるな、決して、負けるな。


鳥というのはフェイク

福音を踏めば、烏合の衆、我らの事だ、


つまり、これは最大の挑戦になる。

まだ負けるなよ、決して屈しるなよ、


お前にかかってる

人類も、未来も、すべてお前にかかってる


プルトニウムを奪還しろ、

そして、最後はピザを食おう、

あの子は必ず帰ってくる

君の既婚者だ、


だから必ず、かつぞ

一緒に過ごすんだろ、

幸せになるんだろ

だからこれにて君を解雇する


だから行ってこい、

お前の選択で、世界か、家族を選べ

私は止めない、

決して止めない、


だから、行ってこい

お前の決断に間違えはない


ただ立派であれ

ただ誇らしく生きていろ


どうする江坂、


「「決まってます」」


やはりそうか、お前はそういう男だ。

その目にみなぎる、底力、存分に振るってこい。


ピザを取って待っている。


じゃあな。


「「はい」」

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